かまなびの小倉です。
あっという間に夏休みが終わってしまいました。受験生達は、模擬試験の結果が返ってくるのを待っているところです。
ところで先日、僕が通っている美容院のオーナーからお手紙が届きました。
「渡欧するので、9月一杯で美容院をやめることになった」という内容のお手紙でした。
何があったの?と思いまして、最後のカットを予約しました。
そうすると、店主のSさん曰く「日本で子育てしたくないから」というのです。
国語が苦手。読解ができない。
そんな相談を受けるのですけど、これまで読書をしてこなかったりする生徒の場合、読解力以前に「語彙力」がないということがありますね。
ことばを知らずに文章を読んで解いていくというのは、ウルトラC,かなり無理があります。
読書もしてほしいですが、まずは語彙力をつけましょう。ここをおろそかにして進めることはできません。
かまなびでは、受験生全員に文英堂「国語力を伸ばす 語彙1700」を配布して宿題に出しています。
この教材のいいところは、特殊な赤シートです。上部が黒く消されている赤シートです。今までありそうでなかった赤シートです。暗記するのに非常に使いやすいと思ってかまなびで公式採用することにしました。
国語専科教室の工藤先生考案の「コボちゃん作文」「ロダン作文」など「マンガを使った要約トレーニング」は作文嫌いの子ども達でも前向きに取り組める教材です。
他にも要約で使えそうなマンガで紹介したいの小田扉さんの「団地ともお」です。
●主人公は小学生なので親しみやすい
●テレビでやっていたので知名度も高い
●ギャグが入っているので面白く読める
●ほっこりする話も入っている(ちびまる子ちゃんでもときどきありますよね)
●要約する場合にはギャグの部分を省いて主題を捉える作業になるので情報の取捨の練習ができる
このような理由から「団地ともお」も要約トレーニングに向いていると思います。コボちゃん作文などと併せていかがでしょうか。
前回の続きです。
工藤順一先生の書籍を読んでいて、かまなびでも国語を中心としたプログラムで小学生の指導を行いたいと考えるようになりました。
かまなびでは、
●「読み聞かせ」から「ひとり読み」、「本の紹介文・感想文」トレーニング
●工藤順一先生考案の「コボちゃん作文」「ロダンのこころ作文」などの4コマ~8コママンガを要約する作文トレーニング(のちに本の要約へ)
●「本当の国語力」を使ったトレーニング
●語彙力アップ教材いろいろ
をスタートの4本柱に据えて、国語を本格的に指導していこうと考えています。
もっとも、この国語中心の学習に据えますが、普段のかまなび小学生が行っている以下のプログラムも併せて行います。
●小学校で出されている課題
●小学校のテスト勉強
●「ひとりで学べる算数」を使った算数の予習・復習
●中学受験レベルの計算練習(□を使った式の処理)
●「プログラム学習」を使った英語学習(小学生のうちに中学1年生レベルの英文法と単語をマスター)
そうすると、小学生の学習量がかなり増えてしまうので、月水木金3:00~6:00としていたかまなび小学生の学習日時を増やす必要が出てきます。
そんな折、かまなび拡張の話が来ました。かまなびの教室があるフロアの奥の部屋が空くというのです。
これなら、6時以降も小学生が勉強できる環境を提供できます。お迎えが来るまで勉強していくということが可能となるでしょう。
というわけで現在、小学生のプレミア学童プログラム作りの準備をしています。
前回の続きです。
で国語の教育はどうかというと、学校の授業で国語が好きになったり、本を読むようになったりという話はあまり聞きません。
塾の方では、本当の国語力の福嶋先生が「試合にばかりさせていて、パスやドリブルの練習をあまりしていない」と指摘しているように、「読解問題をいきなり解かせる方式」をとっていることが非常に多いと思います。
だから塾の授業を受けていても国語ができない場合にはなかなかできるようにならなかったりします。
それで福嶋先生が重視している「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」のトレーニングをかまなび生達もやっています。
この力をつけてから徐々にレベルを読解問題へと引き上げるようにしています。
本を読まない→語彙力不足→もっと本を読まない→教科書・参考書も読めない→塾に行ってわかりやすく説明してもらわないと勉強ができない→コストがかかるということになっている子が多いと思います。。
また千葉県の公立高校の入試でも語彙に関する出題はじわじわ増えてきている印象を受けます。以下は平成27年度の千葉県での出題です。
今日から少しずつ千葉県の公立入試の出題について書いていきたいと思います。
最初は漢字です。
平成27年度の出題では、漢字の正答率がやや低めでした。50%以下の正答率だった漢字は以下の通りでした。
前期
「琴線」の読み…正答率44.2%
「進捗」の読み…正答率21.6%
「熟達」の書き…正答率49.9%
「風物詩」の書き…正答率39.3%
後期
「精算」の書き…正答率46%
「大器晩成」の書き…42.3%
他の年度で正答率が50%以下のものは・・・
「折衷」の読み…45.5%(23年後期)
「救急」の書き…47.6%(23年後期)
「朗らか」の書き…46.4%(23年後期)
「粉骨」の書き…50%(23年後期)
「批准」の読み…46.8%(23年前期)
「承る」の書き…42.6%(23年前期)
「一朝一夕」の書き…28.9%(23年前期)
「散策」の書き…38.6%(24年後期)
「勇んで」の書き…41.4%(24年後期)
「遵守」の読み…23.6%(24年後期)
「廃れる」の読み…48.5%(24年後期)
「委嘱」の読み…32.6%(24年後期)
「針小棒大」の書き…30.3%(24年前期)
「裁ちばさみ」の書き…31.8%(24年前期)
「復旧」の読み…41.7%(24年前期)
「秀逸」の読み…39.4%(24年前期)
「刷新」の書き…22.5%(25年後期)
「公明正大」の書き…9.1%(25年後期)
「有頂天」の書き…19.8%(25年前期)
「慶弔」の読み…19.2%(26年前期)
「集大成」の書き…31.4%(26年前期)
「展望」の書き…45.2%(26年後期)
さて私立入試も落ち着いた頃で、多くの人が公立入試へ向けて頑張っているところだと思います。そうすると、「過去問全部やり終わってしまった」ということもあるでしょう。
そういうときに困るのが国語ではないでしょうか。
千葉県入試の国語は、昔のものとは出題形式が変わってきています。古い過去問を買うのはちょっとオススメできません。
なので旺文社の全国過去問をオススメしているのですけど、分厚いですしこれからやりきるのは非常に難しい。
とそんなことを考えながら、全国過去問を眺めていたら、「あれ?この県、千葉県の国語と出題形式が似ている!」という県を発見しました。
それは、岐阜県です。
どう似ているのかというのを少しずつ紹介していきますが、ここで岐阜県の難易度もみておきましょう。
前回のブログで12月Vもぎの説明的文章で出題された山極寿一「サル化する人間社会」。一昨年は進研Vもぎの国語現代文の出展が、1週間後の日大習志野高校で出題されるということもありましたから、話題の書籍は侮れません。
この本は現代病理というテーマでも注目ですし、動物と人間の対比という点でも来年以降の入試で非常に狙われやすい1冊でしょう。
ただそうは言っても、本を読むにはちょっと時間がない。
それでも大丈夫です。
ラジオ版「学問のすすめ」に著者の山極教授が10月出演していました。
これを聞いて背景知識をつけておきましょう。ゴリラとサルの面白い話が聞けますよ。アイフォンをお持ちなら、ポッドキャストで「学問のすすめ」を検索しても聞くことができます。
↓
9月そっくりVもぎの文学的文章(物語文)の読解では、まはら三桃さんの『伝説のエンドーくん』が出典になっていました。
後期入試では、問題数が少ない関係で「1問ででかく」問われます。
説明的文章では、以下のように、40字~70字の記述で問われる代表的な問題はこのパターン。
千葉県入試の国語の出題はバランスよく出題されます。
このことは配点表をみてもらうとよくわかります。他県と比べると、聞き取りから作文までまんべんなく出題されています。
配点表で確認できます。
↓
旺文社から「2015全国高校入試問題正解」が発売されました。
かまなびの小倉は、全国高校入試国語ブログhttp://blog.livedoor.jp/zenkoku_kokugo/
も運営しているのでデータ整理を本日行いました。
今回はどこよりも速い速報版でお伝えします。