瀬尾まいこ『幸福な食卓』

かまなび本棚の紹介は、瀬尾まいこさんの「幸福な食卓」。

 

瀬尾まいこさんは、昨年の高校入試で出題数トップの小説「あと少し、もう少し」の作者さんなんですね。

 

昨日帰宅してから、眠くなるまで読もうと思って「幸福な食卓」を読んだところ、なかなか眠くならなくなってしまって結局全て読み終えてしまいました…

 

というのも、話の展開が急激に変わるからなんです。話のペースに慣れてきたころで話が急展開するんです。だから眠くならなくなってしまうんですよ。

 

この本はネタバレしちゃうと読むのがつまらなくなってしまうので、好きな場所だけ引用して終わりたいと思いますね。

 

場面は主人公の私が落ち込んでいるときに、普段めったに人を励ますようなことを言わないようなヨシコが私を励ましているところです。

 

~以下引用~

「家族は作るのは大変だけど、その分、めったにになくならないからさ。あんたが努力しなくたって、そう簡単に切れたりしないじゃん。だから、安心して甘えたらいいと思う。だけど、大事だってことは知っておかないとやばいって思う。まあ、とにかく、あんたはちゃんと元気になれる環境にいると思うし、元気にならないといけないとも思う。別に急がなくてもいいし、どんな風でもいいんだけど、もう少し元気出してよ。って思ってるんだって、私だってさ」ヨシコはやけくそのように言って、かばんから紙袋を取り出すと、私に押し付けた。

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