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塾を決めるとき、「個別が向いてそうだから」という基準で個別指導塾にする人がいます。
ただ、個別指導は、学力レベル・学習状況から「どこからスタートしたらいいか」を「個別」に決めてくれるというというだけだったりすることが多いです。
教材もほぼ決まっていますし、授業時間も、科目も全て決められています。この点では、全く「個別」ではありません。
そういう意味では公文とか学研教室とあまり変わらないのかもしれません。
公文や学研教室もスタートレベルを考えてプリントを順にやっていくわけですから。
その丸つけ・解説の人数が多いのが個別指導で、少ないのが公文や学研教室。
この分類の方が正確かもしれません。
ほんとに大事なのは個別指導ではなくて「個別に対応してくれるか」ということだと思うんですよ。
そこで重要なのが、「現場の講師やスタッフに裁量権があるか」です。
裁量権が少ないと個別に対応できません。
塾業界の流れはチェーン展開してマニュアル化・ビジネス化する流れにあるので、まさに「上に確認取らないと」動けないというのが現場の状況です。そういう流れにあります。
このことは、どの業界でも同じなんでしょうけれど、「現場に裁量権がないということは、裏を返せば誰も責任を取らなくていい」ということなんですよね。
「私は言われたことだけやっていたので責任はありません」という道がありますから。最終的に責任は「会社や企業」が取ればいいと働いている多くの人が思っている。
個別指導の話をしていたのでした。
その子が個別指導に向いているかはさほど重要ではなくて、「その塾が個別対応できる裁量が現場にあるのか」です。
実際は、集団塾だろうが、少人数の塾だろうがあまり関係のないことなんですよね。個別対応できる裁量が現場にあればいいわけです。
子どもが勉強できずに詰まっている状況なんて千差万別です。
個別対応しなければ、どうしようもできない状況の方がむしろ多い。
そういう「どうしようもできない状況だから個別指導にしよう」と考えるのは早計です。
現場に裁量権の少ないコンビニ系個別指導塾ではやり方が統一されていますからね。
たとえば1科目週1回80分宿題付きなど決まっていますよ。
そういう場合に講師が、この生徒にはこの仕組みでは状況が良くならないからと1科目週3回などに変更することなどはできないのです。授業の料金体系が異なりますから。
でもそういう変更が必要な場合だってあるんです。
宿題を家でできないとか、週1回やったぐらいでは焼け石に水だったりと。
そういう場合に、どうしても塾のシステムが優先されてしまうというのであれば、それはもう個別対応の塾ではないんですよ。すごく当たり前のことなんですけど、誰も指摘しませんね。講師がただ多いだけ。横に座っているか、キャスターつきの椅子で「シャー」と動いているかの違いでしかないでしょう。そんな些細な違いどうでもよくないですか。それよりも個別対応してくれよ。と僕が親なら思いますけどね。
先日、生徒が学校の代休で朝から試験勉強しにきました。
学校の課題を早く終わらせるためです。
長時間勉強になるので、集中力との戦いになります。なので、子どもの様子を見て、休憩入れたり、仮眠を取らせたり、科目を変えたりします。
そういうLIVE感で個別に対応した方が子どもの能力を伸ばせるのではないでしょうか。
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