ガールズグループの代表曲から振り返った日本の20年

欲求不満だった20年前

車で懐かしい曲が流れた。

 

SPEEDという女性グループのデビュー曲『Body & Soul』である。

 

1996年に発表されているようなので、今から約20年前頃の曲だ。

 

歌詞をよく読んでみると、全体的に「変わらない日々に退屈を感じているところ」が特徴的だ。

 

「刺激がもっと欲しい」

「同じStepの毎日じゃ生きてることさえ忘れちゃう、それじゃ張りがない」

「平凡な毎日じゃつまんない」

「ドキドキするような快感とchanceを今すぐgetしたい」

「今日も出逢いを求めて街へくり出そう」

 

この頃は、漠然とした欲求不満に陥っていたのかもしれない。

 

そして、この曲が出された1996年の前年にはサリン事件が起きている。

経済用語が見え隠れ?

SPEED以降のガールズグループの歌はどうなっているのか。

 

そこでパッと思いつくのが、「モーニング娘。」と「AKB48」だろう。

 

まずモーニング娘。の「ラブマシーン」

 

1999年の曲、テーマは恋愛。欲求不満からの恋愛路線だ。

 

ただ、その路線の中に「経済」が見え隠れするのが特徴的。

 

「どんなに不景気だって 恋はインフレーション」

「明るい未来に就職希望だわ」

「そんなの不思議だって 恋のインサイダー」

「みんなも社長さんも」

 

前年1998年の流行語には「日本列島総不況」「貸し渋り」などがあり、「経済的に厳しかった」ことが歌詞に反映されていたのだろう。

 

とはいえ、経済が心配なんだが、心配しててもしょうがないから恋愛して楽しく生きようという楽観的なノリが国民にうけたのかもしれない。

恋愛至上主義

次にAKB48の「ヘビーローテーション」。2010年発表。

 

モーニング娘。のラブマシーンから10年が経過している。

 

ヘビーローテーションでは、モーニング娘。のような「経済」を意識することもなくなって、「恋愛オンリー」の「恋愛至上主義」感が漂っている。PVは露出が多くなり過激になった。

今後日本はどうなる?

こうしてガールズグループの代表曲を並べてみると、ここ20年で

 

欲求不満でうずうず

経済の回復や社会的成功に期待した

どうやら無理かもしれない

恋愛して、そのときが楽しければいいじゃないか

??

 

恋愛に飽きてしまった先は、どうなってしまうのだろう。

 

子ども達が学ぶ方向で進んで欲しいと切に願う今日この頃である。