かまなび設立経緯は千葉県平成26年高校入試国語にて

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千葉県入試の国語を分析していたところ、かまなび設立理念にも通ずるところがあったので引用してみます。出展は畑村洋太郎『組織を強くする技術の伝え方』です。
⚫︎  茶道や武道の世界には、「守•破•離」という教えがあります。これはその人のレベルに応じて、それぞれの段階でどのようなことを実践すべきかを示したものです。•••「守」は決まった作法や型を守る段階、次の「破」はその状態を破って作法や型を自分なりに改良する段階、そして、最後の「離」は作法や型を離れて独自の世界を開く段階です。
(中略)

  ところで、世の中にはこの状態(「守」の段階)で満足してしまう人がたくさんいます。そのような人は当然のことながらそれ以上の進歩はありません。
  本当に楽しいのはここからです。この段階まで来た人は、自分で創意工夫をしながらいろいろなことが試せるようになります。
  •••そして、この状態がまさに作法や型を破る「破」の段階です。基本的には、作法や型を手に入れて、そこからさらに出ようと意識して行動した人だけが進歩を続けられるのです。
  •••従来の作法や型を破るというのは、悪いことのように思えます。しかし、変化のあまりない業界ではともかく、現実の世界ではそのようにしなければいけない場面は意外にたくさんあります。
  それは時代の変化とともに、周囲の条件の変化も必ず起こっているからです。こうした場合は従来の作法や型をそのまま使うことに無理が生じるわけですから、それに合わせて作法や型を変えていくのはむしろ当然といってもいいでしょう。何より条件が変わっているのに従来の作法や型をそのまま使い続けていることのほうが、問題であり危険なことなのです。
  いずれにしても、このような試行錯誤を何度も繰り返した人は、理解と経験に基づいてこれまでとはまったく別のものを自分の力で新たに生み出すことができます。これが最後の「離」の意味です。このレベルにある人は、従来の技術やシステムを効率よく運用できるだけでなく、制約条件の変化や外部からの要求に合わせて全体をつくり変えることもできます。それゆえ「離」に到達した人は「優れた創造力の持ち主」とされているのです。⚫︎
 
近日中に千葉県説明的文章についてブログを書いてみたいと思ってます。たまには本業ブログにします。
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