7月のかまなび夏学習が終わりました。
かまなびは、朝の学習を大事にします。
「勉強の習慣をつけましょう」
「朝起きて勉強しましょう。というのは試験は朝からあるから。」
「塾でやった勉強を復習しましょう」
こういうお説教をするのが塾の仕事なんですけど、実際のところ夜型の塾ばかりじゃないですか。
夜型の塾では、寝るのが遅くなって朝起きるのが大変になりますし、復習の時間もとりづらいんですよね。
以前サラリーマン塾長だったころに、朝から勉強した方がいいと思ったので「うちの教室の夏期講習は朝やりたいです」と言ったんです。
そうしましたら、
「うちの塾は徐々に夜型になっていった経緯がある(だから夜型がいいはずだ)」
「あなたの教室だけ朝やっていて何かあったらどうするんだ。」
こういうことを言われてボツになってしまいました。
なんだこれじゃ念仏じゃないか。
あ~そうか、勉強習慣とか言っているのは「唱えているだけの念仏」なんだなと、そのとき思いました(または講習を受けさせ金を集めるための口実)。
勉強習慣で言えば、学生は朝から夕方にかけて学校で勉強しているわけですよ。それだったら、その流れで同じように勉強した方がいいでしょう。早く塾が終わるので、復習の時間も確保しやすいはずです。
「朝起きて自分でできるように指導すればいい。」とか反論ありそうですけど、「そういう自分ではできない子たち」を集めてやっているのが塾でしょう。
自分でちゃんと規則正しい生活を送れるような子をモデルにしてよいのでしょうか。
これよくあることなんです。
「成績上げます」と塾はうたいますが、そうなるような行動が伴っているのかと言えば…「成績よ上がれ」という念仏を唱えているだけのことが非常に多かったりします。
進学塾「大手」でも、たいして入試問題とか定期テストとかみてませんよ。
私がやっていた教室には「地元中学のテストの問題を送ってくれ。」「今回のテスト範囲はどこ?」「模試の過去問はないか?」とか電話かかってくることもあり、「教室で整理していないの?」と呆れることはよくありました(それだけくだらない仕事が塾業では多いとも言えますが)。
入試問題だって「教室では買うな。生徒に買わせろ。」とか言われ、仕方なく自腹で買っていましたしね。伝統と実績のある塾だから入社したわけなんですけど、入ったら「こんなもんか」とがっかりすることは非常に多かったですよ。
実際に、念仏唱えているだけで成績が上がったり、合格したり結果がでるもんですからやっかいなんです。棚からぼた餅みたいなことは結構あります。自分でもできる優秀な子が入ってきたりもしますからね。たいしたことしなくても実績はついてくるわけです。
そういうときに「ドヤ顔」するのが塾なんですが、それだけでは飽き足らず、念仏を唱えただけでうまくいった生徒をモデルにしようとするわけです。
優秀な生徒をモデルにした方が、生徒のせいにしやすい
そういう優秀な生徒をモデルにしたときには、モデルのようにふるまえなかった子たちは「その子自身に問題があった」とされてしまいます。
前述の例で言えば、「朝起きて勉強しなかった。塾の後に復習していなかった」だから「その子が悪い」となってしまいます。しかし、繰り返しますが、そういう風にできないから塾に来るわけです。
「規則正しい生活を送るのはなかなかできない」という前提に立ちたいとかまなびは考えます。だから「朝から夕方にかけて勉強できる環境を作った方がいい」ということになりました。
いつもやっている夜型の塾は異常だとも考えます。せめて休み中ぐらいは朝型の環境を整えたいと思います。
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