前回は「思い通りにならない展開」がリスニング問題の特徴だとしました。
買い物に行けば買えない、電話をしても話したい相手が出ないというように。
今回も、その他に受験生をひっかけるような「ひっかけ問題」のパターンを紹介しましょう。
それは「家族総出の演出」です。
家族総出というのは、父母弟妹とたくさんの登場人物が出てくるリスニング問題です。
平成25年後期1№2、平成24年前期2№1、平成24年後期1№1,平成24年後期1№5、平成23年後期1№3など多数出題されています。
これによって、ダミー情報が入り、必要な情報と不要な情報を分けなければいけなくなります。
平成25年後期入試1No. 2を実際にみてみましょう。正答率は42.5%と難易度は高めです。
Mike often goes out with his family on weekends.Last Saturday he
went swimming with his sister in the morning, and to a museum with his father in the
afternoon. On Sunday morning he wanted to play tennis with his mother, but
it was rainy that day, so they went to the library.
In the afternoon all the family went shopping and had dinner at a restaurant.
Question : Where did Mike go with his mother last weekend?
質問文では母親とのことを聞かれていますから、父や妹とのことはダミー情報になりますよね。このように千葉県では家族総出の演出で受験生を悩ませてきます。
家族総出の演出では質問文がかなり重要になってきます。もっとも質問文を待たずにダミー情報と有効情報を聞き分けることもできます。
それは以前取り上げた「So」「But」です。この重要展開に使われる「So」「But」付近に出てくる家族メンバーが重要になってきます。
さきほど引用したものでみてみると、
Mike often goes out with his family on weekends.Last Saturday he went swimming with his sister in the morning, and to a museum with his father in the afternoon. On Sunday morning he wanted to play tennis with his mother, but it was rainy that day, so they went to the library.
In the afternoon all the family went shopping and had dinner at a restaurant.
motherの後に「But」「So」が出てきているので、お母さんについて聞かれるんじゃないかと予測できるわけです。こういう風に応用利かせていくとリスニングはあまり難しくなりませんよ。
コメントをお書きください