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英語がかなり苦手だった状態で入ってきた中学生でも、かまなびでは息を吹き返し始めています。
その秘密は英単語即答法にあります。
東西社『百式英単語』の方法と同じなんですけど、書き練習よりも先に「読みと意味の練習を行う方法」です。
appleと書けるかどうかは問わないで、「appleりんご」という組み合わせを反射的に言えるように練習します。
書かない分だけ、たくさんの単語を反復練習できます。
書いても覚えられない生徒、めんどくさがる生徒など、英語を苦手としている生徒はこの方法が効果的です。
幼児が言葉を覚えていくときも、書いて覚えるのは最終段階ですよね。
もし書かないと日本語が覚えられないとしたら、日本語を使えない子どもが増えてしまうでしょう。
聞いたり、見て読んだり、真似して言ったりすることで、言葉を覚えていったはずなんです。少なくとも最初の段階ではそうやって覚えたはずです。
ところが、第二外国語になったとたんに、まず書いて覚える方方法が塾では主流になりました。漢字を覚えるような感覚です。
しかし、初期の段階で書いて覚えられない場合はよくありますから、そういう子は「英語が苦手」「英語が嫌い」となってしまうわけです。
書くのは、「読みと意味」が安定してきてからでも遅くないですよ。
実際の英語のテストでも、単語が書けなくてもなんとか点数を稼げるので、英単語が書けないことで直ちに英語ができないとはならないのです。
読解やリスニング問題の比重が結構高いからです。
ともあれ、書きで覚える方法は絶対的ではなくて、生徒によっては効率が悪かったりします。
基本的には「読めて意味がわかる」単語を増やしていって、それでなんとかなる問題で得点していく。それが基本ラインです。書いてやりたい生徒は、それにプラスでやってもらえば効果倍増です。
そのうちに英語アレルギーがなくなってきますから、たくさんの英語に触れるようになります。それで結果的に英語が得意になればいいじゃないかと考えています。しかも、そのやり方でやった方が、多くの生徒ができるようになります。母国語の習得は、その方法で多くの子どもが日本語を習得してきたのですから。
かまなびでは、英単語をほとんど知らない場合、中1レベルから始めます。
まず中1の300語(動詞、代名詞、名詞が中心)を反射的に九九のように使えるようになると、英語の学習が非常にスムーズになってきます。
先日、中1の300語マスターした中2生に英文法の演習をやってもらったんですけど、単語の意味がパパッと出てきます。
入塾時は、単語がわからないので英文法の演習も少ししかできかったんですよ。
文法練習とは関係ない英単語でひっかかってしまって、その度に「その単語は・・・」と教えないといけないからです。
「主語の後に動詞ね」といっても、「主語になりそうな名詞がどれかわからない」ですし、「動詞もどれだか判断つかない状態」だったんです。
「読みと意味」を中心にやっているので書けないものもありますけど、並べ替え、書き換えなどの文法問題はかなりスムーズになっていました。
夏休みの宿題だった長文読解も、ほとんど自分でできていましたね。自分でできる問題もずいぶん増えました。
単語を覚えていない状態で英語の授業を受けるのは非効率。塾にお布施している状態です。
以前勤めていた塾では、単語をあまり覚えていない状態で、英語の授業を生徒が受講するんですね。
しかし、前述のようにこの状態で授業を受けてもほとんど効果はありません。
国語で考えればイメージしやすいかもしれません。
言葉を知らない幼児に国文法や読解問題をやってるようなものなんです。
そういうわけで雇われ塾長時代には、自習できている生徒などに覚えさせてテストをやっていました。
ただ、それが会社や上司にばれると、「アイツは授業を取らせずに自習対応ばかりしている」と叩かれるんですよ。「過剰サービス」だと。
過剰サービスだって?
おいおい、こんな状態で金払わせて授業受けさせている方がよっぽど問題だぞ。
「成績の上げ方を知っている個別指導」どした?と当時は思っていました。
「宿題で単語を出せばいい」
「家庭学習の習慣でやらせよう」
「わからない単語は授業の予習で調べてこさせる」
と言うのですが、そのような形でできる生徒は優秀なんですって。どこの塾でもできる子なんです。
そうではなくて、塾で英語をやらざるを得ない生徒は日常的に英単語のインプットとアウトプットをやらないと追いつけないんですよ。単語の読みと意味を九九のように唱えて、日常的に口頭チェックを行った方がいいんです。
週に1回単語テストしてるぐらいでは全く足りません。
そういう生徒は、ただでさえなかなか覚えられないハンデを負っています。
最終的には自分で英単語できる子達、苦なく覚えられる子達と争うことになります。しかし、そういう優秀な子と同じやり方(書き練習)を強いられているので、一向に差が縮まらず負けっ放しです。
それが英語が苦手な生徒に共通している状況だと私は思います。
ここまでは英単語について述べてきましたが、他の科目でも基礎知識がないと学習効果が半減しますよね。なので、英単語以外にも国語単語即答法用教材も作成していこうと考えています。語彙力の差がもろに国語の差につながってくるというのは英語と同じだからです。
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