塾業界の慣習なんですけど、授業料は先に支払うことになっています。
あとで「支払いたくない」なんてことにならないようにしているからでしょうか。
私も人事異動で新しい教室になったときに「授業料未払い」の生徒がいたことがありましたね。もしかすると前任の教室長が、「やめたいのにやめさせてくれなかった」のかもしれません。
「塾をやめたいのですけれど」と教室長に言うと、しつこく引き止められたなんていうのはよくある光景です。
「ここでやめたら今までやってきたことが無駄になります」
また、塾を変えたいときが月末の場合だと、「もうやめることはことはできません。やめてもいいですけど、お金は返せませんよ。(嘘)」と言われた方も多いのではないでしょうか。
このように、塾は「やめたくてもなかなかやめられない」のです。入るときは、あんなに簡単に入れたのに、いったい何が起こったと言うのでしょうか。
実を言うと、塾は在籍・退会率とかで競っていたりしますよ。大手塾はどこもそうだと思います。
「在籍が多く、退会が少ない」教室は偉い、スゴイと評価されるので、「どうやって生徒をやめさせないか」に頭を働かせます。
うまいこと生徒や保護者を言いくるめれば勝ちというゲームでしかないのです。自分の為に、引き止めているんですよ。「君の為だから」と言いながら。
しかし、そもそも塾に合わない生徒はやめていくものです。
それを強引に引き止めるのはおかしな話でしょう。
塾の言い分としては、「うちの塾に合わない生徒はいない」ということなんでしょうけど、それは無理がありますよ。
かまなびも、忙しくて塾に通えない場合には効果は期待できません。しかも家庭学習もできない子だとどうすることもできません。なので、基本的に中学生だと週3回以上でお願いしています。
どこの塾も「このやり方でやらないと、うちの塾ではあまり効果は期待できません」とはっきり明示させた方が無用なトラブルはなくなると思います。
塾は腐るほどあるので、ほんとそこのところをはっきりさせて欲しいと思いますね。「なんでもやります」というコンビニみたいな塾はこれ以上いらないです。
先日紹介した「さくら進学クリニック」を運営する「さくら進学塾」だと、
「県立上位校を志望する生徒」が対象になっていて、はっきりと専門性を打ち出しています。
そして塾が求める生徒像についてもはっきりさせています。
だから、電車に乗ってでも通いたくなります。
HPから引用させて頂くと、
「中学校の勉強は自分で対策して5か4を取れる
でも、受験の対策は何をどうすればいいのだろう
… (略)…
わからないことはたくさんあるけど
指示してくれれば
やり方を教えてくれれば
身につけるための訓練は自分でできると思う
さくら進学塾はそういう中3生のための進学塾です」
「なんでもやります」というのは「これが得意です」と言えないことの裏返しなのかもしれません。
試しに、「今月で塾をやめたいんですけど」と言ってみてはどうでしょうか。そのときに強引に引き止めてくるような塾でなければいいのですけど。
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Lavenia Aguinaga (水曜日, 01 2月 2017 02:56)
Incredible! This blog looks just like my old one! It's on a completely different subject but it has pretty much the same layout and design. Great choice of colors!