2学期の定期テストが近づいてきています。
塾勤めの頃は、忙しくて定期テストの分析とかってほとんどしてできませんでした。
自分が任されていた教室は、定期テストの過去問を整理して大学生の講師が使いやすいようにしていました。
なので、何人かの講師はテストが近くなると目を通すようになっていましたけど、教室によってはほとんど目を通さない場合も多いと思いますよ。
塾では「授業をどうやってわかりやすく教えるか」に力が置かれます。
そして、「わかりやすく教えること」と、「テストで何が出ているのかを把握すること」は関係があまりありません。
しかも、テストで何が出ていて、教えている生徒はどこができないのか考えることは結構手間がかかります。だから、まともにそれをやるのは一苦労です。
かまなびを始めて、ようやく授業中心の塾ではなくなったので分析する時間が取れるようになりました
これらをした上で、テスト勉強をスタートした方が本当は近道なんですけど、みなさん塾では「塾の勉強」をしているんですよね。
塾の先生は「塾の難しい勉強ができれば、学校の勉強はできるはずだ」と言うかもしれません。
しかし、定期テストの問題を見てみると、普通の問題集に載っていないような出題とかも結構出ています。
最後に、近所にある鎌ケ谷中学の1学期の試験結果を振り返っておきましょう。
鎌ケ谷中1学期テスト分析結果
中学2年 英語
リスニング10%、教科書関連40%、文法20%(ほぼワークから)、初見長文10%、英作20%。前回よりワークからの出題が多く得点しやすい内容だった。高得点には、対話の流れで答える英作と初見長文でしっかり得点できるかどうか。
中学2年 数学
出題の内訳は、1年の復習問題14%(正負、一次方程式の処理、反比例、ヒストグラム、円錐の体積、作図)、1学期中間の復習問題12%、等式変形12%、連立方程式の処理(加減法)39%、式による説明23%、応用(規則性)6%。
式による説明は、ワークのA問題、教科書の問題なので反復していれば難しくない問題だった。計算処理が6割ほど出ているので、ミスがなければ高得点が狙えただろう。
中学2年 国語
聞き取り10%、文法22%、漢字20%、古典48%の出題。配点の高かった古典では、知識より「深い理解」ができているかが問われた。ワークからの出題は少なく、高得点を狙うには学校の授業でメモを細かく取っておく必要がある。また教科書の熟読も必要。
中学2年 社会
教科書とワークからの基本問題がほとんど。分量も見開き3ページから2ページへ。難易度は低くなった。次回は難易度が上がるかもしれないので油断しないように。
中学2年 理科
Ⅰ 問題1の実験問題は中間テストに近いので、教科書の“注意”などを確実に取れるようにしておきたい。問題2・3も教科書内容の簡単な問題。問題3は【図2】の読み取りで時間をとられないようにしたい。問題5は化学反応式の係数あわせだが、ここで迷うようなら捨てて他の見直しをした方が良いが、テストの復習で必ずできるようにしたいところ。高校の化学で泣くことにも。
Ⅱ 10の林間学校問題以外は全てスタンダードな基本問題。特にひねりも見られないので、1~9の間で取りこぼしているものは必ず覚えておこう。
中学3年 国語
文法は現代文の文章を利用してランダムに出題され(品詞名、単語、文節)、難易度は標準で1割ぐらいの配点。俳句や古典は、教科書とノートからの出題が多かったので、直前に教科書を見ながらノートからの口頭試問が有効か。物語文の「みどり色の記憶」の問題数は少なく、古典や俳句の問題数が多め。初見長文読解は、中間テストと同じく説明的文章で1割ほどの配点。テーマが自然・生物。要約文完成、脱文補充、説明抜出し、段落の関係などバランスよく出された。夏休み中に説明的文章の読解力をつけて、2学期は高得点を狙っていきたい。
中学3年英語
発音が4点分出題された。単語はパートごとに1つずつバランスよく出題されていたのでサボれない。入試のようにクイズ式の単語も出題された。重要表現の穴埋めはspeakingからのみ。speakingのところは、教科書のはじからはじまで覚えるつもりでいきたい。文法は中間テストの受身も混ざってランダムになっていたので対応できなかった生徒もいたかもしれない。全体的にワークからの出題比率は下がり、出題も2ページ半から3ページに増えたので平均点は下がりそう。
中学3年数学
基本問題は50%ほど、標準問題は40%、発展問題は10%。問題の分量は、中間テストが見開き3ページだったのに対し、4ページに増加した。工夫して解くことや、計算そのもののスピードが遅いと対応できなかったはずで平均点はかなり下がりそうだ。日々の計算練習の差が結果に影響した。次回もメインは二次方程式なるので、速く安定した計算力をつけておきたい。また、学校ワークの「C問題レベル」の解法は反射的にできるまで反復した方がいいだろう。
中学3年社会
問題分量は見開き2ページから3ページへと増加した。1が教科書文、2が年表、3が人物、4が資料問題、5年表・資料問題、6一問一答、7時事問題。1~5は練られて作られ、6と7が直前に進度によって追加されている印象。
中間テストではワーク中心だったが、教科書の細かい部分からの出題が多くなり難易度が高くなった。国名がたくさん出てくる部分では、正しい国名の組合せを選ばせるなど、細かい知識が問われている。教科書の黒文字以外のところ、資料や写真まで正確に読み込んでいるかで得点差がつく内容だった。
中学3年理科
中間テストに比べ大問数は9題と変わらないが、完答問題が減らされていた影響で平均点はかなり伸びそうだ。完答問題の配点は12点。全48問中20問は学校ワークに類題が載っており(配点は45点)、絶対にとっておきたい。また今回はワークだけではなく、教科書からの出題も多かった。例えば3の(5)などは教科書の太字をしっかり押さえておけば取れる問題であった。教科書を読み込んでいれば解けるものは17点分出題されている。
今回得点差に結びついた問題は1の(6)のウや、2の(5)、そして大問5であろう。一見簡単そうに見える問題だが、3年生の物理分野を本当に理解しているかどうかが問われている。理科を得意科目にしたい子はこのあたりをもう一度復習しておいてほしい。
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