「7つの習慣」というのが流行っているみたいですね。


子育てや教育関連で『7つの習慣』という言葉をよく目にするようになりました。子育て雑誌で特集が組まれるほどです。読んでみると、塾や学校でも取り入れるところがあるみたいですね。


 

ところで『7つの習慣』というのは、外国の人によって書かれた自己啓発本のタイトルのようです。

 

成功するには原則がある。それが7つの習慣だというわけです。マニュアル好きにはたまらない内容です。

 

「自分も勝ち、相手も勝つ」という「Win-Win」というのは聞いたことがある方もいると思いますけど、その出所はどうやら『7つの習慣』みたいですね。

 

この手の成功哲学本は、周期的によく流行りますね。会社勤めの頃も偉い人達がドヤ顔で使っていましたっけ。

 

興味深いのが、この手の成功哲学本はマインドコントロールしたい人達に好んで使われていることです。

 

マルチ商法・ネットワークビジネスが好きな方達は、こういう啓発本が大好きなんですよ。

 

以前勤めいていた会社でも、マルチ商法・ネットワークビジネスが流行っていたときは、この手の啓発本の貸し借りが行われていましたね。

 

「成功至上主義」の人は、カモにしやすい

 

ということに本人達は気づいていないようです。おそらく既にカモにされている人達なんでしょうね。まぁ本人達が騙されていないと信じている限りは幸せなのでしょうけど。 

 

そもそも何をもって「成功」とするのでしょうか。成功と失敗の境界をどこにするかという、とっても個人的で相対的なものに過ぎないんですよね。

 

今自分が存在していること自体だって、奇跡的な確率です。そこに線を引けば全員が成功者とも言えるでしょう。

 

ともあれ、成功・失敗という二元論を超えて思考するような本を若いうちに読んでおいた方がいいと改めて思いました。バカな大人にならないためにも。