「僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない」の著者である岡田斗司夫さんがゲストで出ていた「ラジオ版 学問のすすめ」を聞きました。
就職できない、就職しても続けるのが難しい、株式会社の寿命が短命化している昨今。就職して貨幣をもらって暮らしていく貨幣経済だけでうまくやっていけるのでしょうか。このような旧来型の働き方には無理が出てきていると岡田さんは言います。
それよりも「いろんな仕事をやっていた方がいい。」と岡田さんは言います。多職の生き方をしようと提案します。その中で貨幣に変わる仕事は2・3個で、それ以外は貨幣にならないんだけど、人が喜ぶ仕事をして、自分に対する周りの評価を上げていこうというのです。
このような経済を、貨幣経済に対して評価経済とよびます。ツイッターのように自分のフォロワーを増やしていくイメージです。そうすることで、貨幣への依存度をできるだけ下げていこうという試みです。
自分に対する周りの評価を集めていくということは、いろいろな人的つながりを広げていって、そこで「いい奴になる」ということでもあります。
具体的には3つの「C」を意識する必要があるみたいです。
コンテンツ(能力)
キャラクター
コミュニティ
これらを伸ばし、広げていくような働き方をして自己に対する周りからの評価を高めていく。そうすることで貨幣経済に依存しないリスク分散型の生き方・働き方にソフトランディング(緩やかに移行)していく。
貨幣経済だけでやっていける人って、これからは少数になっていくのはわかる気がしますね。会社勤めの頃の手取りも徐々に減っていきました。経済はこれから成熟期に入っていきますから、絶対的な仕事量も減っていくことは容易に想像できます。経済成長・前年比などという発想は時代遅れになっていくわけです。
そうすると、そういう少ない枠を求めて大企業に就職活動して、せっかく入っても鬱になって退職したり、もしくは会社が潰れるなんてことも普通に起きてきます。こういうリスクの高い社会では、経済成長をモデルとした従来的な働き方では対応できない場合が多くなってくるでしょうね。
そんな風にラジオを聞いて考えていたら、教室におばあちゃんが入ってきました。
「この辺りに司法書士事務所があるって聞いてきたんですけど、どこだかわからなくて、しかも電話番号もわからない・・・」と困っています。
それならばと、タウンページで調べて電話をかけて、その事務所の場所を聞き、そのビルまで案内しました。その間、10分ほどのことでした。
とても感謝されて、1時間後くらいにまたそのおばあちゃんがやってきました。「よかったらどうぞ」と、わざわざみかんを持ってきてくれたのです。
そういえば、最近みかん食べてますけど、自分で買って食べているわけではないんですね。全てもらいものなんです。
なるほど、こういう風に貨幣の比率を下げていけばいいのが「評価経済」なのかもしれませんね。
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