期末テストでは通知表を意識してますか?


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中間テストと期末テストでは試験に対する向き合い方がちょっと異なってきます。

中間テストでは、総合得点をできるだけ上げることを考えます。あたりまえですね。

しかし、期末テストでは、テストの合計点より通知表の合計点を上げることを考えましょう。

というのも、期末テストにおける「テストの合計点」やそれに伴う「学年順位」ってあまり重要性がないんですね。

対して通知表の合計点は、中学1年生から合計点が公立入試絡んできます。

ということは、期末テストではできるだけ通知表を上げるように作戦を立てた方がいいでしょう。

例えば、「3→4に上げることができそうな科目に力を入れる」わけです。

特に試験直前期は、この意識が非常に大切になってきます。

中間テストの結果で、科目ごとの得点と平均点が出ているでしょう。それが目安になります。

平均点より下回った科目というのは、「4」にするのはかなり難しくなってきますね。だから、期末テスト直前期は、その科目の学習比重を下げます。 

対して、中間テストで平均以上取れている科目は「4」を狙えるポジションにいますね。したがって、期末テスト直前期の勉強時間を増やすわけです。

あとは案外軽視されてしまうのが「実技科目のテスト」です。

どうやら5教科で通知表を1つ上げるのは難しそう。こういうときに実技科目が救済してくれます。

実技科目はテスト範囲も狭く、点数も取りやすい科目です。

主要5教科に時間が取られて対策が後回しになりがちですが、成績を実は上げやすい科目です。

中学1・2年生のうちでは通知表上、「実技科目の5」も「数学の5」も扱いは同じなんですよ。これはあまり生徒達は意識していません。言わないと。もし数学が苦手で4が狙えないときは、実技科目でカバーするのもアリなんです。

本来であれば「絶対評価」で平均点とかと関係なく成績がつくはずだったんですけど、中学校ごとに通知表をどうやってつけているかというのを教育委員会に報告することになっているのです。

そして、「通知表を甘くつけている」などの状況が学校名付でさらされてしまうのが現実です。そして入試では甘くつけている学校は「マイナス」調整がされてしまいます。

そうなると先生たちも「5」は何人くらい、「4」は何人ぐらいにしておこうとなりますから、「相対評価」も「絶対評価」もあまり大差がないのかもしれません。

だから中間テストの結果を踏まえて、通知表を意識して柔軟に学習の比重を直前期は変えましょうという提案でした。テスト直前期は勉強時間が限られていますから、全部の科目を満遍なくやるのは正直厳しいですかね。

ところで、あまり塾業界では「期末は通知表を意識する」みたいなことは言いませんね。

というのも、塾は「科目ごとに動いています」から、「受講している科目の点数さえ良ければいい」という思考に陥ってしまうからです。

塾においては「科目を分断すること」は塾にとっては嬉しいことかもしれませんけど、生徒や保護者からみたら弊害の方が大きく、実際の大事なところを見えにくくしていると思いますね。