「つきっきりで教えてくれますか?」「マンツーマンですか?」
ということを保護者に言われたら
「演習する時間も必要」と言うように雇われ教室長時代に教わっていました。
「授業を受けるインプットと、それを使って問題を解くアウトプットのバランスが大事」だというわけです。
そのときは「そうなのかもなぁ。」と思っていました。
しかし、生徒の成績推移を毎年みていると、どうやらそうではないようだという気がしてきたんです。
というのは、授業形式でのインプットが効果を発揮するのは知識の土台が整っている場合だけだからです。
つまりこういうことです。
言葉を知らないと国語の授業の効果は半減し、他の科目での効果も半減
英単語を覚えていないと文法の授業も効果は半減
化学式を覚えていないと、化学の授業も効果が半減
など、効果は半減するんです。
ところが、塾ではこういった知識不足を補えてから授業を受けるわけではありません。授業をやりながら知識を入れていくという非常に非効率なやり方をやっています。
なぜなら授業を受けてくれないと授業料が発生しないからです。
だから、知識不足で成績の悪い生徒だったとしても授業を受けさせます。
そういうカラクリですけど、誰もこのことは教えてくれません。
「講師力」「ノートの取り方」「勉強の仕方」が大事などと塾屋達に論点をすり替えられて、あたかも「塾の授業を受ければ成績が上がる」ような気にさせられてしまっているのです。
授業を受ける前の知識のインプットだったら、「アウトプット中心」の方が断然効果は高いですよ。授業を受けながらのインプットは効率が悪い。
授業中に知識をノートに整理したりするより、テスト→テスト→テストの方が覚えられるんです。
塾ではなかなかここまで面倒みないところも多いでしょう。とくに個別指導だとやってくれませんね。そういうのは宿題でやらせるのがマニュアルなんでしょうけど、覚えてこない生徒はいつまでも知識の土台が無い状態で授業を受けることになっています。だから一向に良くなりません。
そういう状態の場合、授業を受けても効果が少ないので、そのような学習から抜け出すことが必要です。知識のインプットをどれだけストレスなくやれるかに力を入れましょう。一通り知識を入れてから塾に通うとしても遅くはありません。
今回は、これに応えてくれる教材を紹介します。これを使えば知識をアウトプット中心で入れることができます。
学研のランク順シリーズです。
単語帳タイプのシリーズなんですけれど、覚えた内容を無料アプリでチェックできるという優れものです。
テスト→テスト→テストでアウトプット中心に覚えていくことができます。
現在、
●英単語
●熟語
●社会科用語
●理科
●漢字・語句・文法
の5パターンありますよ。
中学2年生は焦って塾に入る前に知識のインプットとアウトプットを行いましょう。これをやらずに授業のインプットしても効果半減です。お気を付けて。
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