先日、塾用教材を仲介する営業マンが教室に来まして、塾用教材について話す機会がありました。
かまなびは、あまり塾専用の教材を使っていません。というのは、「先生が教えることが前提になった教材が多い」ので、子どもが一人で使うには使いづらいからです。
あとは、「持ち運びづらいものも多い」ですね。コンパクトサイズで、どこにも持ち運べて確認できる教材というのは少ないです。
それに定期テスト直結型のものが意外と少ないです。教科書準拠のものも塾用ではたくさん出版されていますけど、教科書準拠のものなら生徒が学校で配布されているのでわざわざ買う必要はないでしょう。学校で配布されているものは、カラーでしかも値段も安く、テストにそのまま出る可能性も非常に高いです。
ところで、かまなびはテスト後の出題分析に力を入れています。
なのでテスト後の方が忙しいです。
一般的な塾ですと、これをどう教えるかに力をいれますね。わかりやすく教えるにはどうすればいいのか。だからテスト前が忙しいのでしょう。
これは仕方がないところです。というのも、塾用の教材は先生に教えてもらうことが前提になっているからです。どう教えるかを塾の先生達は日々考えないといけません。
かまなびでは、その仕事は、市販の教材に委ねています。非常にわかりやすくまとめた教材があるなら、それを使ってもらえばいいじゃないかという考えです。
それで浮いた時間を他に回します。
テスト後の出題分析・失点分析です。
さすがに、これは誰もやってくれません。その中学の出題に関しての情報が整理されて売っているなんてことはないでしょう。
そういうわけで、テスト後にその中学校のテスト問題が学校配布の準拠ワーク・ノート・教科書・学校配布プリントなど、どこから出題されているのかをチェックしていきます。
そうしてチェックしてみると、「学校指定のワークやノートから出題されているじゃないか」という非常に当たり前のことに気付いたりします。
そういえば、大手の進学塾に勤めていたときには、誰もそのことは言いませんでしたね。
なぜなら、忙しくてテストの出題をそこまでチェックしていないからです。せいぜい、今回は難しいとか簡単だとかその程度でしょう。
この当たり前の作業に手が回っていない塾は、いつまでも塾専用教材のみを使い続けます。そしていつまでも「わかりやすい授業」ばかりを追究し続けます。
基本的に塾屋の人は「教えたがりの人が多い」と思いことも影響してるかもしれません。
かまなびの基本スタンスは、「誰もやらないんだけど、実は大事な仕事」に時間をかけていくことです。
あくまで主役は生徒です。
教える側が主役の劇場型の授業はYou Tubeで誰かがやってくれる仕事なので、気になる人はそれを見ればいいでしょう。わざわざ塾に出向いて鑑賞する時代ではありません。
最後に営業の人と話題になったことですが、「塾の看板が異なるだけで教材はどこも同じようなものを使っている」という点です。これも案外誰も言いませんね。転塾のときに、今まで何を使っていたかみる機会があるのですが、だいたい同じようなのを使っていますね。そういうことがわかると、なんだあの塾は値段が高いだけじゃないかというのもわかってしまったりすることもあるんですよ。「どこの塾にしようか」とか悩むのが馬鹿馬鹿しいと思いませんか。
ちなみに、かまなびは月会費に教材費込ですから、教材をたくさん買わされることはありませんからご安心下さい。
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