かまなび生には理科をたくさん勉強してもらっています。
個別指導の塾長をやっていたときの感覚ですけど、理科を受講する生徒はあまりいませんでしたね。
定期テスト前とか、講習期間中だけやることが多いです。
個別指導の場合、英語と数学を受講していることが多く、それだけで授業料が結構かかりますから、理科は後回しになってしまうのかもしれません。
近隣の個別指導塾から転塾してきたお母さんに聞いたところ、「理科が苦手で理科をやりたい」と伝えたら、「数学ができてないと理科は勉強できないから、数学をやりましょう」と言われたとのことでした。
確かに、そういうこともありますけれど、全ての単元がそういうわけではありません。
また、数学というより、算数(比や割合)で解くところも多いですからね。数学をできるようにしても必ずしも理科ができるようにはならず、むしろ算数からやった方が良いケースもあります。
「担当講師選びがめんどうだから数学をやってほしい」という裏事情も影響しているかもしれません。
「理科をお願い」と大学生講師に頼むと、多くの人はあまりいい顔をしません。
おそらく時間外の予習がめんどうだからなんでしょう。
個別指導塾では、担当した授業中のみに給料が発生しますからね。
時間外で予習する必要がある科目を担当するのは大学生にとってあまり割に合わない仕事です。
大学生講師は、「自分の知っている範囲で働きたい」というのが本音でなのでしょう。
「なんで講師希望したの?」と聞くと、「今まで勉強してきたことを活かせるから」という人が多いです。
その「今まで勉強したこと」というのは、自分の「大学受験の試験科目」なんです。その範囲だったら、予習しなくて済むのでやりやすいというわけです。
しかし、理科は物理、化学、生物、地学と4つもジャンルがありますからね。全部授業で教えようとすると予習が必要になってめんどくさい科目なんです。
そういう事情で、個別指導では比較的教えやすい英数のみを受講する流れになりやすくなります。
対して、かまなびでは中学1年生から理科の学習比重を高く設定しています。
特に中学1年生後半から「計算を要する単元」、「原理を理解しないと解けない単元」が次々と出てきます。鎌ケ谷にきてから、中学生達が「理科がわからない」となっている子が非常に多いと感じています。
これらを放っておいて大変になった中学生が個別指導塾時代に多かったので、現在のかまなびでは理科学習の比重をかなり高く設定しています。
それに、理科は単元ごとに学習できるので、今回の定期テストで不振でも、次の試験では巻き返しもしやすい科目ですから普段から学習しておいて損はありません。
ところで、3年分しっかりやるとなると、教材の分厚さはティッシュ箱よりも分厚くなるんですよ。やっぱり計画的に進めておきたい科目の1つだと思いますね。
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