学習塾の申込みはよく考えて


先日、千葉県船橋市の広報をみていたところ、こんな記事が載っていました。

以前もブログで「塾をやめられない」という事例や、「塾のアルバイトは【ブラックバイト】とよぶらしい」をご紹介しましたが、最近は塾業も悪徳業という扱いになってきているのかもしれません。




塾からみれば毎年同じことを繰り返しですが、生徒・保護者からみればその年、そのときのテスト、入試は1回だけです。ここに大きなズレがあります。


一般的な塾は、入会金無料・授業料半額キャンペーン・友人紹介キャンペーンなど敷居を低くして生徒を集め、一度入ったら辞めさせないことに力をかけます。「ここでやめてしまうともったいない」「お金は返しませんよ」「違約金が発生します」などと言われたことがある方は結構多いのではないでしょうか。


この点は、携帯会社などの通信業界と似ていますよね。「月々ゼロ円!」とかかげ、契約したら解約はかなり手間がかかったり、違約金がかかったりするというところが。


塾に入る前にいろいろと塾のことがわかればいいのですが、それを教えてくれるところも少ないのが現状です。この塾業界パラドクスは、塾のグレーな部分に突っ込んで書いていきたいという想いがあります。塾を利用するデメリット・塾業界のおかしなところを述べることで、逆説的に塾の利用方法が見えてくるという仕掛けです。


ちょうど新学期ですので、塾選びの視点で次回から書いていきたいと思います。


前年度は塾のタイプ別分類をしたのですが、今回は「塾での通塾効果からみる生徒分類について」述べていきたいと思います。


通常、生徒との相性で塾を探してしまうわけですけれど、これには落とし穴が実は多いんです。


塾に入るとき、体験授業を受けたいと誰もが考えます。これはおそらく、子どもとの相性をみようというところが多いのでないでしょうか。もちろん、子どもが通いたくなくなるようなところには入ることができませんので体験授業を受けること自体に問題はありません。


問題はその後です。その子自身が、その塾で「パフォーマンスを最大化できるか」を客観的に誰かが判断してあげなければなりません。


そうでなければ、塾がただの居場所になってしまいますよ。


では、どのように客観的に判断してあげればよいかです。


この点に関しては、「塾でパフォーマンスを最大化できなかった事例」、すなわち「うまくいかなかった事例」がヒントになりそうです。


私たちはついつい成功事例から考えてしまうのですけれど、その逆が有効だというわけです。


なかなかこうした失敗事例は表に出てこないのですけれど、私が大手個別指導塾でやってきた経験から少しずつ書いていきたいと思います。

続く