さて今日は個別指導塾から移籍してきた中学生の成績アップ事例です。
6月に転塾してきたのですが、成績低迷が続きすぎて「どうやったらいいかわからない」とその個別指導塾では言われため、1学期期末テストの前に親子でかまなびにやってきた中3生です。
その塾は、「個別指導」と看板では出していますが、個別対応してくれるわけではないらしく、テストまでの道筋を示してくれないようです。
学生アルバイト講師が教えている個別指導の場合にそういうことが起きることもあります。ただ、その塾は専業の塾屋の先生が教えているのですが、「その先生のやり方で成績が上がらない場合はめんどうみることができない」というスタンスのようです。そのような形態でも個別指導という看板を掲げているのですから、紛らわしいですよね。
話を元に戻しまして、6月にかまなびに来る前の1学期中間テストで「5教科の得点が学年平均点より70点ぐらい低い」状態でした。
それでかまなびでテスト勉強のやり方を組み立て直し、期末テストに向かいました。
その結果、
「5教科の得点が学年平均点より70点ぐらい低い」状態
↓
「5教科平均点」へ到達しました。
その期間、わずか1ヶ月です。
このように、定期テストの傾向から勉強の進め方を具体的に示し、自宅学習の指示と質問対応だけで一気に伸びる子もいます。塾の授業を受けなくてもなんとかなってしまうことはあるんです。
本人に感想を聞いたところ、「今まで受けた中学校のテストの中で一番良かった」「点数が俺より悪いだろうと点数を聞きにきた友達が、びっくりして顔が青ざめていた」と嬉しそうに言っていました。
その生徒にとって、何がこれまでと変わったのでしょうか。繰り返しですが、「塾の授業を受けるのをやめたこと」が大きな変化です。「塾の勉強から自分の勉強に変えた」と言ってもいいですね。
ところで、点数が伸びたポイントは、英語と理科の得点が2倍になったことでした。
これによって、他の得意科目のプラス分がそのままプラスにすることができました。これまでは、得意科目のプラス分が英語や理科に足を引っ張られてしまっていました。英語と理科が平均点ぐらいとれるようになり、その問題が解消されたのです。
では、どうやって英語や理科の得点が2倍になったのでしょうか。
理科に関しては、テストごとに単元が違いますから他の科目より建て直しはしやすいです。学校のワークを繰り返しやりながら、わからないところなどはアドバイスしながら問題を解いてもらいました。なので、いつもより理解を深めながらワークを繰り返せたと思います。
これまでは、おそらく提出するためにワークを反復していただけだったのでしょうね。
あとは、テスト範囲にある「学習のポイント」に基づいて直前期学習できたのも大きいかもしれません。定期テストならではの出題が出される「前兆」が、テスト範囲に表れてきます。生徒達自身では、見逃してしまいやすいところです。
例えば、今回の理科2分野のテスト範囲の「学習のポイント」ですが、かなり具体的なことが書かれていました。
↓
学習のポイントまで意識して指示を出している塾はなかなかありませんよ。
せいぜいテスト範囲のページを準拠問題集を使って進めるだけです。私が勤めていた大手個別指導塾でもそうでしたね。それで個別指導だと謳える時代なんです。
ですから、個別とか集団とかの塾分類はたいして重要ではないんですよ。
テストに向けて、傾向と分析、そして少しの変化、今回で言えばテスト範囲の「学習のポイント」に気づいて、生徒達に具体的な指示が出せるかどうかの方が重要です。
すごく当たり前のことなんですけど、指導形態ばかりに目がいってしまうから注意が必要です。
「あぁ個別指導だから定期テスト対策は大丈夫だ。」「テスト対策の集団授業・映像授業が受けられるから大丈夫だ。」と思ってしまっていませんか。
このような塾の宣伝文句より、もっと定期テストの実状はナイーブだったりします。塾の先生達は、そこに目を向けていないだけです。あまり誰も言いませんけど。
話が長くなってしまいました。
定期テストの英語はどうやって2倍以上点数を上げたかについては、また次の機会にしましょう。
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