授業しない塾で有名な「武田塾」のチラシが入っていました。
以前は高校生対象だったと思いますが、小中学生も対象になってきているみたいです。
かまなびのある鎌ケ谷にも今年開校していますが、小中学生は扱っていないようで残念です。どうやって授業なしで成績を上げるかというところで鎌ケ谷で競いたかったのですけどね。
小学生・高校生の場合、学校のテストを度外視して受験勉強できます。試験本番一発勝負ですから。
一方、中学生の場合、学校のテストが受験勉強を進めていく上ではネックになってきます。学校の通知表も受験の選抜に絡んでくるからです(一部の上位私立校除く)。
この学校のテストは、このブログでも発信していますように、公立入試問題などとは異なって一癖あります。学校の試験範囲とその学習のポイントに従う、学校の先生配布プリント、学校のノートなど、1点でも多く得点するには細かい配慮が必要だったりするのです。※関連ブログ
ですから、ある市販教材・塾専用教材を塾が指定して順に進めるだけではポイントがずれてしまうこともあります(大手で働いていたころは、なかなかこの考えが理解してもらえませんでした…)。
かまなびでも、市販の教材を進める場合には、学校ワーク・教科書との対応表を作ったりするなどして工夫しています。
あと受験勉強でも、武田塾は「偏差値がアップした」ことを宣伝しています。これが千葉県の中学生の場合には、学校の実力テストやVもぎに該当するのでしょう。これらテストでどれだけ上昇したかを問うことになるのかもしれません。
この点についても、学校の実力テスト、Vもぎでの偏差値を上げていくには、出題範囲や出題単元を意識して順序良く受験勉強した方が上げやすいはずです。※関連ブログ
これについては、ほとんどの塾があまり意識していません。大手にいた頃も、そのような話が会議などで話題になることはありませんでした。
偏差値がいくら上昇したところで、高校に合格できるかどうかは別の話だろうということなんでしょうけど。
確かに、偏差値の上昇と合格は必ずしもセットではありません。しかし、かまなびでは受験勉強へのモチベーション維持に配慮して、できるだけ直近の模試で偏差値や合計点が上がるように、出題範囲や出題単元を意識して勉強する順序を組み立てています。
大手個別時代には、「夏明けの模試を受けさせ偏差値が下がったら親からクレームがきて困るから」と模試の案内をしないという教室もありましたよ。講習の授業を売るのが目的となった結果たどりついた必殺技なのでしょうね。塾の「内部的な」評価基準は、「夏の講習授業をどれだけ売ったか」で、「夏明け模試の成績がどれだけ上がったか」ではないから厄介なんです。
この点、かまなびでは、夏休みを頑張った後に受験する、8月・9月模試、実力テストで成果が出るように学習してもらっています。具体的には、公表されている出題範囲と、過去の出題、これまでの6月・7月の出題と照らし合わせて、夏の勉強カリキュラムを考えています。
だって、「夏休み勉強頑張ったのに成績下がった…」となってしまっては辛いでしょう。1点でも多く点数をとって欲しいんです。直近のテストで成績を上げながら、できるだけ気分よく受験勉強をしてもらいたいんです。
ところで、大手塾のHPを拝見すると、「千葉県入試の平均点は〇点上昇した。だから勉強しよう。」「千葉県入試問題をもとにカリキュラム作成」など、「だからどうした?」というようなことが書かれていますね。
そんなのは「どの塾だって」やっていることですよ。塾を開く上での大前提で、宣伝文句にすらなりません。
かまなびはそんなチープでありふれたことは言いません。
繰り返しますが、かまなびは、模擬試験・実力テストで成績を上げやすいカリキュラムを組み立て、生徒のモチベーションを維持しながら高校合格に向けて進めていく塾です。
おっと、武田塾の話をしていたのでした。
これまで述べてきたように、千葉県の中学生の受験勉強は、小学生や高校生の一発勝負の受験と違って、ちょっと手間のかかる部分があります。
そのあたり、授業なしの本家「武田塾」はどうやって進めていくのでしょうか。しかも短期間限定で働くアルバイト大学生を使ってです。大学生は大学受験は終わったばかりで詳しいかもしれませんが、中学生の定期テストや、模擬試験、学校の実力テスト、高校受験についてはどこまで把握して指示が出せるのでしょうか。
これまで、個別指導でそのような大学生達と仕事をしてきた者からの率直な意見です。大学生は、学業に、サークル活動、就職活動とあって忙しいですからね。
結局、日替わりの大学生が対応しやすいようにマニュアル化をしていくことになるのでしょうけど、個別指導大手でもできていなかったことです。どこまでできるものか、お手並み拝見といきましょう。
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