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かまなびの入会希望者と面談するときには個別指導を勧めることがあるのですが、「個別指導はちょっと・・・」という場合が多いのも現実です。
一番多かったのが、「先生が変わってしまうこと」でしたね。
担任制・担当制の個別指導でも先生が変わってしまうので不安だというのです。
私が個別指導塾の教室長やっていたときも、その悩みはありましたね。
講師がいろいろな理由で辞めてしまったり、休みが欲しいと言ってくるからです。
理由はいろいろですが
●授業準備するほど暇がないから辞めたい(即興で教えられない場合があるのでやりたくない)
●サークルの合宿で長期不在になる
●就職活動がいつ入るかわからないので辞めたい(休業したい)
●自分の大学の試験勉強で長期間休みたい
●大学の実験・実習があるので長期間休みたい
などが主な理由でしたね。
大学生も暇ではないんですね。パパッとその時間働いてお金をもらえる仕事をしたいというのもあると思います。
最初はなんとなく講師になったのだが、どうやら他の仕事の方が気楽にできそうだということもだんだんわかってきます。思春期の難しい時期の子達と話して勉強を教えて、成績も上げないといけない。宿題はやってこないし、絶望的な学習状況、週1回やったぐらいではもうどうにもならない。真面目な人ほど疲れてしまうのかもしれません。
そうこうして、「先生が交代になります」ということを生徒・保護者に伝えるのですが、個別指導の教室長時代にはこれがかなり嫌な仕事になっていましたね。
無責任な大学生、規定違反の講師をクビにさせたこともありました。
とにかく大学生は不安定な存在ですから、それが結果的に先生交代になりまして、生徒や保護者の方達を不安にさせてしまっているようです。
ただ先生交代の問題って実際はそれほど生徒の成績に影響ないんですよ。
生理的に受け付けない先生になってしまったとかでなければそれほど問題はないと思います。相当の準備をして授業をしてくれるような講師にでもあたっていなければ、先生交代の影響はあまりありません。
むしろ個別指導の弱さは、科目を越えた全体的な成績管理、学習管理が手薄になるところじゃないですかね。
以前、個別指導やっている大学生に話を聞きましたが、
「自分が教えている科目だけでも上がればいい」「他の科目のことまでフォローできない」と言っていました。
これが本当のところだろうと思います。個別指導で分業して生徒達をフォローしていくと当然そうなってしまいます。
ですから何度も言っているように、個別指導ではある程度生徒の学力が必要だということなんです。
自分の苦手なところがわかっていて、そこだけなんとかしてもらえればあとは自分でなんとかできるという子じゃないときついですよ。
つまり、全てを個別でやって欲しいという子は個別指導向きではありません。
5教科全てにおいて先生をつけて、全ての指示くださいということを期待することはできないからです(ビリギャルのサヤカさんが通っていた塾のように大金を出せるならば別ですけれど)。
前回は「とりあえず塾なら個別指導を」と書きましたが、実際は「個別指導で何とかなるかを見極めよう」ということなんです。それで何とかなる子は、ある程度の学力があって自分で自主的に勉強もできているので「どこでもやれる」という目安になるからです。
そうではない場合、個別指導に通っているだけで安心しているとまずいですよ。
自分で情報を集めたり、失点の分析、他に自分でやれることはないのかなど試行錯誤しながらやっていかないと、特に受験勉強では大きく遅れてしまいまうので注意が必要です。
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