【塾選び】子どもが必死にお願いしてくるまで、ひたすら待ってみてはどうでしょう。


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年末年始で中学生の問合せと体験が多かったので来年度(4月~)の募集を一旦終了することになりました。今後はキャンセル待ち(退会者が出た場合など)での募集となります。

 

小学生の来年度生の募集(若干名)は2月に行います。現在体験授業の予約を受け付けています。希望者が多いこともあり、選抜型の適性検査を体験授業と合わせて行う予定です。

 

ところで、塾を探すことが多い時期かと思いますが、体験を受けたお子さんにお母さん達は「どうだった?」と聞きますよね。いくつか体験していれば比較して一番良かったところに入るのでしょうし、特に問題なければそこに決めるのでしょう。

 

でもちょっと考えてみると大事なことを忘れていませんか。

 

塾選びの方が主になってしまって、子ども本人が親御さんに「絶対にがんばるから通わせて下さい!」という過程が抜けてしまっている気がします。

 

「塾に通わせてもらって当然」と子どもが思ってしまうと、「勉強してあげている」という逆転現象が起きてしまいます。

 

そもそも学びは修行みたいなもので「できないことをできるようにする」ものですから、「修行してあげている」ような態度で何かを習得することはできないのです。

 

例えば、習字を習うとして、仕方なく書いている人は一向に上手に書けるようになりません。「こんなことやって何の意味があるのだろう」と考えているうちは絶対に上達できないのです。

 

 

 

教育を受けさせるという親御さんの義務は、小中学校に通わせることだけです。

 

決して塾に通わせることではないはずです。勉強をそれ以上したければ本来は自主的に勉強すればいいんです。

 

子ども「学校以外で勉強したい」

 

保護者「どうぞ」

 

このやり取りで十分でしょう。

 

今はお金のかからない勉強法はいくらでもあります。無料の授業動画がだってありますし、図書館などの公共施設を利用して勉強することだってできます。塾にわざわざ大金払って勉強させる必要はないんです。

 

そこをあえて塾に通ってまで勉強するのですから、お子さん本人が、お父さん、お母さんを説得して頼み込む過程が必要だと私は思います。

 

この過程が欠けてしまうと、「僕が本当は塾に行きたいわけではなかった。言われたから通っていただけだ」「だから適当にやっても問題ない」と子ども達は考えてしまうのではないでしょうか。

 

親御さん主導で塾を決めてしまって、子どもは勉強しないというケースをこれまでたくさん見てきました。特に個別指導塾ですと、簡単にスタートできますから勉強しない子が集まりやすいです。

 

親御さんが買ってきた問題集、通信教材を子どもがやらないので教材がたまってしまうのと構造は一緒です。

 

「やるの、やらないの?」と聞くのも良くないですね。どちらかといえば「やる」を選ぶからです。

 

友だちが塾に通っているから通わないと不安だし、成績も下がってきているからなという程度で「やる」と言います。ほとんどの子がそうです。

 

 

提案したいのが「どうしても通いたいです。お願いします。」とお子さんが言うまで待つことです。

 

「そんなの待っていたら、成績がどんどん悪くなる!」と思う方もおられるでしょう。

 

しかし、なんとなく通わせてもたいして効果は出ませんよ。やってもやらなくても結果は変わらないんです。「やらなかったらもっと悪くなっていた」というのが塾屋の常套句ですが、証明できないだけです。実際に実験したら、通っても通わなくても結果は変わらなかったとなると私は思っています。

 

効果が出る子は、塾に入る前からできることをやっていて、さらに上を目指してというパターンがほとんどなんです。

 

 

先日かまなびを体験した中学生には、「あとはお母さん達に自分でお願いしよう。まずは行動で示したらいいと思うよ。この英単語を300個全部覚えて、本気で塾に通いたいというところを見せなきゃね。」と伝えました。

 

その中学生は、以前大手の個別指導塾に通っていてあまり効果が上がらなかったのだとか。成績が悪くなって「塾に通って勉強して」と子どもにお願いしてしまったようなんです。

 

ですから今回は「英単語を300個全部覚えて、本人がお願いしてこない限り塾に入れてはいけませんよ」とお母さんにアドバイスしました。

 

まずは目の前にある勉強ができるか、そこを親御さん達には見てほしいと思います。かまなびの体験でも、宿題をかなり大量に出すようにしています。行動で示せないうちに塾に入っても効果はほとんど出ないからです。

 

 

塾業界では入塾を煽りますね。

 

例えば「このままでは間に合わない」と言います。早く入会して授業をたくさん買いなさいと。

 

しかしそんなのほとんどはったりです。目の前の簡単な勉強もしない子が塾に入ったところで一生間に合わないのです。塾に入ったら世界が変わるのか?そんなことはありません。地道に学び続けている自分が既にいない限り、それをフォローする先生達はどうすることもできないのです。この点については誰も言わないので注意が必要です。

 

また、「今なら入会金無料」「今なら授業料無料」「兄弟割り」「お友達紹介で○○プレゼント!」これらのフレーズもよく見かけますね。

 

これまで述べてきたことからすると、「お得だからそろそろ勉強始めるか」などという塾のスタートは最悪の形になりますよ。甘い言葉に釣られないようにして下さいね。