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先日、雇われ塾長時代の元同僚がかまなびを訪ねてきました。
「かまなびのような塾を作りたい」ということで相談にきたのです。
塾業界に絶望した彼は、かまなびのブログにたどり着きました。
そこにはこれまで彼が抱いていたような疑問や不満が書かれていました。それは当然かもしれません。同じ会社で働いていたんですから。
子どものパフォーマンスを最大限引き出すにはどうしたらいいのか。それを追求したかっただけなんですが、それがこのままでは実現できないことに気が付いてしまった。
個別指導塾という枠それ自体に彼も僕らも疑問を持ってしまった。
もっと別の道はないのかと。彼は僕らと同じ分岐点にたどりつきました。
そもそも集団指導からもれてしまった生徒達が、個別指導へと流れていったのが個別指導塾の始まりなんだろうと思います。
この流れは集団指導への反動的な流れといってもいいかもしれません。
集団でわからない、ついていけないなら、個別指導にすればいいじゃないかというような流れです。
しかし、よくよく考えてみると、集団がだめだから、個別にすれば問題が解決するわけではないんですよね。
個別指導塾バブル期は、塾を開けば生徒が増える時代でした。選択肢が他になかったのですから、どんな中身で個別指導塾をやっても、それなりに生徒が集まるので優秀な生徒もかなり通っていたはずです。
ですから、そういう優秀な子達で成果が出ていると、ついつい「できる子達のおかげ」というところを差し引くことを私たちは忘れてしまいます。そして、個別指導でほとんど成果が出なかった子達のことをなかったことにしてしまうのです。
個別指導塾がありふれるようになって、その問題が徐々に表面化されてきました。
「よく考え抜かれて個別指導塾ができたわけではないこと」
「どこの個別指導塾もやっていることに大差がないこと」
「生徒が集まらなくなると、優秀な子もまた集まらないこと」
そうすると、いよいよ「個別指導で成果が出なかった子達」と向き合うことになります。
今までこのやり方でうまくいっていたのにおかしいぞ。と気が付きはじめるのです。
それでもまだ個別指導塾の過去の栄光にしがみつく人もいますね。フランチャイズの個別指導塾オーナーになったり、個別指導塾を新しく自分で作る人がまだいると聞きます。
今回かまなびを訪ねてきた彼は、そのオリそのものから出ようと考えました。
子どものパフォーマンスを最大限引き出すにはどうすればいいのか、集団や個別などの枠にとらわれずに追求してみたい。その直感を信じて彼は歩き出すようです。
「かまなびのような塾が今後増えてしまうこと」を彼は申し訳ないと言っていたのですが、むしろ歓迎すべきことです。同じ気持ちでやっている塾屋の人がいることは僕らの大きな心の支えになるからです。今回、彼が勇気を出して訪ねてきてくれたことで僕らも力をもらうことができました。
かまなびは彼のような人を全面的に応援します。かまなびの見学などできる限りバックアップしていきたいと考えています。「僕らはこうして塾をはじめた」のブログにも、もう少し詳しく細かい点など書いていこうと思っています。少しでも塾開設のヒントになれば幸いです。
かまなびを開いた当初「もっと早くかまなびがあったら」と多くの人に言われました。
彼の始める塾を心待ちにしている子ども達もたくさん待っているはずです。それだけは確かなことだと思います。
みんなコンビニ塾にもうウンザリなんですよ。
塾業界で無駄に消耗させられている同志達、今こそ立ち上がれ!
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