受験のパラドクス


スポンサーリンク

千葉県公立高校入試の前期選抜の志願状況が公表されました。

 

今日は、1月の志望調査と出願状況の変動をみてみたいと思います。

 

まずは、30名以上1月の志望調査から減った学校です(1~4区)。

 

学区の上位校は高倍率のところを中心に志願者が減っています。これは当然かもしれませんが、上位校に限らず、想定より高いと思われた高校でも志願者が大幅に減っています。

 

高校名 1月志望調査 出願状況 減少人数
県立千葉  514  471 -43 
 千葉東 668 635 -33
 市立千葉 410  362 -48
 幕張総合 1161 1069 -92
検見川 548 492 -56
県立船橋 770 649 -121
薬園台 438 406 -32
 松戸国際 433 372 -61
津田沼 475 442 -33
国分 539 499 -40
東葛飾 570 536 -34
県立柏 402 358 -44
佐倉 499 453 -46
成田国際 332 292 -40
四街道 428 391 -37

この減少傾向は、他の高校へもちろん影響し、受験生たちは次々と難易度が低いと思われる学校へ流れていっているようです。

 

ところが、偏差値40~50ぐらいと思われている高校の場合、これ以上下げる先があまりみつからないのか、1月の志願状況より増加する傾向があるようです。

 

特に象徴的なのが、市川東高校です。

 

1月の志望調査の時点でも例年より倍率が高かったのですが、出願が終わるとさらに人数が増加して、前期の倍率では2.61倍となっています(昨年は2.18倍)

高校名 1月志望調査 出願状況 増加人数
磯辺 402 423 +21
土気 289 313 +24
若松 366 389 +23
柏井 271 294 +23
市川東 546 564 +18
松戸六実 365 408 +43
船橋啓明 391 407 +16
市川昴 348 427 +79
市川南 369 399 +30
行徳 126 160 +34
船橋古和釜 279 309 +30
我孫子 353 377 +24
市立柏 301 329 +28
野田中央 303 337 +34
流山北 223 281 +58
我孫子東 187 248 +61
四街道北 248 289 +41

つまり、多くの受験生が相応校に合わせようと動き出すと、相応校が相応校でなくなってしまうんですね。以前ブログでも、そのようなテーマで書いたことがあります。

 

ですから、難易度を下げて受験しても、多くの受験生が同じように振舞うと、実質的な難易度が変わらないということが起こりうるわけです。

 

最悪なのは、第一志望を変更したのに不合格だった場合です。悔いしか残りません。どうせなら貫いて不合格の方が諦めがつきます。

 

後期入試でも、同じような現象が起こることが予想できます。ですから、不安だからという理由だけで志望校は変更しないようにして欲しいなと思う今日この頃です。

スポンサーリンク