まなび堂のブログに出ていた記事が興味深かったのでうちでもその話題に触れてみます。
記事によると、
ある個別指導塾の塾長ブログで、
『教科書こそ最高の参考書だ!』
と書いてあり、別のところでは、
「教科書なんか読んだところで「問題」は解答できるようにはならない」
との矛盾する記述があったとのことでした。
おそらく『教科書こそ最高の参考書だ!』というのはたくさんの人が書いていることの受け売りなんでしょうね。本当に実感して書いているわけではないので、自分で書いたことを忘れてしまうということはあると思うんですよ。
塾業界・受験業界には、『教科書こそ最高の参考書だ!』とのような、言うのは簡単ですけど実践できないことってたくさんあると思うんですね。
塾のHPの先頭などに共通して書いてあることの多くがそれにあたるかもしれません。
たとえば、「塾 ブログ」で検索してみれば、「考える力」というワードはすぐに出てきます。
じゃあどうやってというところまでは丁寧に書かれているわけではありません。なぜなら、多くの人が同意してくれるから、説明する必要はないだろうということなのでしょうね。反論される心配もありませんし。
そうすると実際のところは「考える力」について書いているときというのは、書いている当の本人の思考は、ほとんど停止しているということはあるかもしれません。
~とある塾長の妄想はじめ~
うちの塾で学べば「考える力」がつくはずだ。
そうに違いない。なぜならうちの塾で勉強している子たちはよく考えているもんな。
おぉ!これはいけるぞ。じゃあHPにでも書いておくか。
待てよ「生きる力」もつくじゃないか。だって俺(先生)が立派に生きてるもの。生徒たちだって立派に生きることができるはずだ。
ということはうちの塾は「人間をつくっている」とも言えるんじゃないか。
じゃあ「人をつくる」とかもHPに書いておくか。なんか俺(先生)は神様みたいになってきたな。
他の塾では人はつくれないだろう。「サル」から「人」になりたいならうちの塾がオススメだ。なんと立派なHPになったことだろう。問い合わせはまだかな。
~とある塾長の妄想終わり~
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