先日のブログで、コンビニ塾では講師が変わるのが通常状態だということを書きました。
僕が勤めていたコンビニ個別指導塾は、講師を担当制としていて、極力変わらないようにしていましたけど、それにも限界がありました。
就活で休みたい、ゼミ合宿で休みたい、テスト勉強があるから休みたい、実験があるから休みたいなどなど、いろいろな理由でアルバイトの講師たちは休みます。卒業するまでの短期間でのアルバイトですから、やはり自分中心になりがちになってしまうのです。
このような欠勤を認めないと、今度は「辞めたい」となってしまいますから、適度に緩めながら長く勤務してもらうのがコンビニ塾の対講師の落としどころではないでしょうか。
コンビニ塾の中には、辞めようとすると「賠償金支払え」とかいうところもあるようで、コンビニ塾の仕事は「ブラックバイト」と言われることもあります。
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そういうこともあって、僕がコンビニ塾で勤めていた教室では、講師が休みたいと言うときには休ませていました。
それでも問題はありませんでしたよ。
コンビニ塾ですからね。
誰が教えてもあまり変わらないようになっているのです(授業料はその分高いですけど)。
授業の質は高すぎず、低すぎずという絶妙のラインで回していくのです(授業料は高いですけど)。
むしろ講師が変わるときに気を付けていたのは、生徒との相性ですね。
「先生が嫌いだからある科目が嫌いになった。」という話を生徒からよく聞きます。
そこだけ気を付けていればそれほど問題がなかったりするのです。
学校の授業の不満を生徒が言うときに「何言っているかわからない」「教え方がわかりづらい」などと言うのですが、これほとんど「その先生が嫌い」というところからきてると思うんですよ。
学校の先生って大人数に教えるじゃないですか。その全ての生徒に好かれるってほとんどあり得ないでしょう。
ある生徒には好かれているけど、ある生徒には嫌われていると考えて間違いはないです。
そして嫌われていると先生と生徒の間に通信障害が起こって、何言っているのかわからなくなる。そういうことなんだと思います。
そうすると塾では「塾の先生が学校の先生だったらわかりやすいのに」と言ったりもします。
ただそれはその生徒からの意見なだけであって、実際に塾の先生が学校で教えたら一部の生徒からは「あの先生何言っているのかわからない」となると思うんですね。学校で不特定多数に教えたら、どうしてもそういう通信障害は避けられないと思います。
いくらわかりやすく教えても「あの先生嫌い」ということは起きるからです。塾の中でもよく起きますね。学校でそれが話題になっているということも聞きますし、生徒からこっそり言われることありますよ。
実際に生活してても好かれたり嫌われたりすることがあるでしょう。その当たり前が先生と生徒の間でも起こっているだけなんですけどね。
僕も塾の人事異動のあとに「嫌いなのに馴れ馴れしく話しかけないで」というような趣旨のことをSNSなどに書かれていたと後日知ったことがあります。表面上は普通に接していても裏では嫌われているなんてことはよく起こるのだとそのとき感じましたね。
そうやって学校の先生と通信障害起こした子どもは、塾に来るようになります(塾だと講師チェンジや退会になります)。
これはしょうがないことなんだと思います。塾と学校の先生が入れ替わっても同じことになっているはずですから。みんなでうまく子ども達を勉強させていけばいいんじゃないですか。そういうときに俺ならそんなことにはならないと勘違いして学校の先生を悪人扱いするのはフェアじゃないでしょう。
問題なのは「あの先生が嫌いだから、その先生が教える科目は勉強しない」と決めてしまうことの方ですね。好き嫌いがあるのは仕方がないことですが、自分の不勉強を先生のせいにしてしまうこと。
言い換えると、勉強したくない生徒というのは、嫌いな先生をどん欲に探してしまう傾向があるということです。
このクセがついてしまったときが大変です。私が仕事しないのは、あの上司が嫌いだからだとなるのでしょうから。
むしろ、「なぜあの先生は、いつもわけのわからないことを言っているのだろう」「もしかすると、あえて嫌われるようなことを言うことで何か重要なメッセージを伝えようとしているのではないか」と考えてみる。そうすると先生の発すること全てが学びにつながるのかもしれませんよ。
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