先日、保険契約(塾生のケガなどの保険)の更新に保険屋さんが来ました。その際に、自動車保険の切り替えをお願いしました。
保険屋さんによると、「自動車保険の通販型が値段も安くて流行っているけど、自己の状況によってはあまり対応が良くない」ということを教えてもらいました。
専門的な知識がないと、うたい文句を鵜呑みにして失敗してしまうということはよくあります。
僕は塾屋なので塾のHP見れば、はったりを言っていることなどがある程度わかります。
今回は、コンビニ塾のHPで見かけたセンテンスを取り上げてみましょうか。
●長年積み重ねきたデータをもとに戦略的に指導
こんなことできませんね。だって短期間で働くアルバイト講師の人たちが教えていますから。
そもそもデータって何のデータのことでしょうか?このデータからでしょうか、こんなことも書かれていましたよ。
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●中3の実力試験では中1中2の内容で7割出題されます
これデータ的には不正確じゃないですか。前半戦の実力試験は、ほとんど1・2年生の内容です。7割以上出題されてますって。VもぎやSもぎの模擬試験の試験範囲も1・2年の内容がほとんどですね。10月までほとんど3年生の範囲は出ませんね。
それに何をもって3年の範囲とするのかはよくわかりませんね。
例えば、社会は明治以降の歴史を3年で習いますからこれを3年範囲とすれば、3年の範囲の出題率の方が高くなりますよ。1・2年の範囲が「地理と古代中世史」、3年が「明治以降の歴史と公民」になりますからね。
データの分析とやらで「入試も1・2年の範囲が7割」とも書かれていましたけど、本当に1・2年の内容が7割出ていると言えるのでしょうか。
これ、もうデータ分析でもなんでもないですよ。誰かが言っていたデータを鵜呑みにして思考停止している良い例ではないでしょうか。コピペですね。
●理社のテストで問われるところはある程度決まっており、集団形式の授業でも学力が向上します。また通常の個別形式よりも受講料金も割安となっております。
これもコンビニ個別指導塾のHPから拾ってきたセンテンスです。
問われるところが決まっているなら、授業を受けなくても対策できるのでは?本屋さんでわかりやすい教材買えば1000円程度ですし。今は無料の映像授業もありますよ。授業を買わなければ授業料はゼロです。
ところで鎌ケ谷周辺のコンビニ系個別指導塾では、「小集団(少人数)授業」というのが流行っているみたいですね。
これはまさに個別指導時代の終焉ではないでしょうか。個別指導ではペースも遅くて非効率。だったら、割と優秀な生徒を中心に、まとめて割安の小集団(少人数)授業やればいいじゃないかというわけです。
この小集団授業で成績が上がってしまったら、どの科目だってそのやり方でいいじゃないか。となりませんかね。目の前の小銭稼ぎに目がくらんで自滅への進んでいるようです。
現在は個別も集団も変わらないことになっているようです。なんだか先日の記事と同じような結論になってしまいました。
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●中3数学定期テスト分析→1,2年の範囲から「計算」や「図形」などが出題されます。また、応用問題は必ず出題されます。
これは中学3年生の○○中学の定期試験の数学の分析のようです。これが大手のコンビニ系個別指導塾の分析結果ですよ。
この分析内容、どこの中学のテストでも使えそうなフレーズですね。どこかからコピペしたのではないかと疑いたくなります。少なくとも、この分析している教室長は、ほんとうに必要だと思ってやっているわけではないことはわかります。嫌々上司にやらされてるのかもしれないですね。
どこかの中学の定期テストを分析するというのは、こういうことではないでしょう。最近まなび堂のブログで丁寧に試験問題をチェックしている記事が書かれていました。こういう風にきちんとみてくれるところに子どもは通わせたいと思いましたね。
まなび堂ブログ「学校の学習を大事にすれば高得点が取れる典型でした」より
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