受験後半戦では国理数が伸び悩む?!


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前回の続きです。

 

あたりまえがある生徒は、未習単元をやりつつ、苦手をつぶし、過去問などの演習を積めば受験対策としては、それで事足りてしまいます。

 

問題は昨日も書きましたけど、あたりまえが少ない生徒達です。

 

あたりまえが少ない生徒は、あたりまえ学習をしてから、問題演習を積んでいきます。もしあたりまえがある生徒を逆転したい場合には、理論上「あたり前学習」と「問題演習を2倍の量」やる必要があります。時間にしてみれば、あたりまえのある生徒の2倍以上やらないと追いつけません。理論上です。

 

「これではもうだめだ」と思うかもしれません。

 

とはいえ、これは受験前半戦の話です。受験後半戦はあたりまえのある生徒でも伸びなくなってきます。

 

例えば、数学。

 

あたりまえのある生徒は数学で70点台を取るぐらいまでは一気に上り詰めることができるでしょう。ただ、ここからさらに80点以上を取るのは、かなり難しくなってきます。

 

実際に今年の千葉県入試の数学の得点分布は80点以上取る生徒はかなり少ないです。これは前期選抜の数学の得点分布です。

千葉県教育委員会より

 

 どこかのラインからか、それ以上時間をかけても点数が伸びなくなってくるんです。塾で数学を受講している人が多いので、あまりこのことは言われないことですけど。

 

したがって、受験前半戦は差が開く一方なんですけど、受験後半戦ではその差は縮まってくるということは言えそうです。数学のほかにも、今年の千葉県入試では国語や理科も同じような傾向がありました。

 

ですから、国数理は受験後半戦で差を縮めるチャンスはありそうです。前半戦は辛いですけど、あたりまえを増やしつつ、入試に向けた問題演習を行いジワジワと迫っていくイメージで取り組みたいですね。

 

かなりの差が付きそうなのは英語と社会です。

 

これは今年の前期選抜の社会の得点分布です。40点取る生徒と85点近く取る生徒が同じくらいの割合でいます。

千葉県教育委員会より

 

この2科目はマイペースにやっていると追いつけない可能性がありますね。あたりまえが少ない生徒は、勉強の比重を上げていく必要があります。英語や社会を苦手だからと後回しにしていると致命的なことになることも。

 

 

 

ここまでをまとめますと、国理数はどこかから伸び悩んでくる科目なので、あたりまえのある子達が、受験後半戦で塾の国理数の授業に縛られている間に、あたりまえの少ない子達は英語と社会の比重を上げていくといいのではということです。

 

「国理数の授業を受検後半戦の塾で受講しないようにしましょう」なんてことやる塾はありませんからね。多くの受験生が受験後半戦で効率の悪い勉強してますから、そこが突破口だと考えます。

 

そうはいっても、「あたりまえ」の少ない子達は、「あたりまえ」をどうにかして増やしていかなければ入試の演習などできず、ここまで書いたことは絵に描いた餅となってしまいます。

 

まずは「あたりまえ学習」から、シリーズで書いていきたいと思ってます。

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