旺文社『受験生の50%以上が解ける 落とせない入試問題』


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基礎力がついてきたら入試問題も解き始めたいですよね。

 

以前紹介した「ニガテをなんとかする問題集」シリーズもオススメですけど、正答率の高い問題だけ集めた旺文社の『受験生の50%以上が解ける 落とせない入試問題』もオススメです。

問題の見出しに正答率が書かれています。

 

そのタイトル通り、絶対に落とせない入試問題から演習することができます。入試対策の入り口教材として使えそうです。

 

このレベルの問題は塾に通って解く問題ではないでしょう。

 

問題の分量が少ないのが残念ですけど、これくらいの「絶対落とせない問題がどの程度やれるのか」を診断するのに調度よいと思います。

70%以上の正答率の問題が解けない場合には、まだまだ「あたりまえ」の力が足りてませんから基本知識や基本問題の演習を再度やり直す必要がありますね。

 

塾に通うのはまだまだ早い、早い。

 

自分でやっておかなければならないことがまだまだたくさんある段階といえます。

 

大事なことなので何度も繰り返しますけど、自分でやれることをやってから塾の授業を受けないと効果は半減します。あたりまえのレベルが抜けていると半減どころか、効果はゼロに近づいていきますよ。

 

塾の広告でなんとかなりそうなこと書かれていますけど、安心して下さい。なんともなりませんから。

 

特に講習時期の授業は、ある程度のことができることを前提に授業が組まれていることが多いですよ。スピードも速いです。

 

個別指導だと自分に合わせてなんとかできそうな気もしますけど、こういう「あたりまえ」が抜け落ちている状態の場合、たかだか80分~90分で何回か授業やったぐらいでは「焼け石に水」です。なんとかしてくれるはずの先生もアルバイトの方達なので、せいぜい塾の薄っぺらい教材をはじから順に教えていくだけになることも。

 

「できない子ほどかわいい」と一般的に言われますけど、個別指導ではそうはなりにくいんです。

 

できない子を担当しすぎて、アルバイト講師のやる気がなくなってしまったという例を嫌というほど大手個別指導塾長時代に見てきました。アルバイトの先生たちも「これぐらいやっただけではどうしようもできない」というのをよくわかっているんですよ。

 

 

「基本的なあたりまえのことができるところまでは自分でやるんだ」という覚悟をもちましょう。勉強の最初の段階は、塾次第ではなくて自分次第です。

 

 

なお、この教材を千葉県の受験生が使う場合、出題形式をあまり気にしなくていい理科と社会と数学をやってみるといいと思いますよ。

 

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