今回は、夏休み最後、もしくは夏休み明け~9月にかけて学校で実施される実力テストの出題範囲をまとめてみます。
VもぎやSもぎの出題範囲と異なってくるところが多いのが特徴です。
塾で授業買って勉強したのに点数が伸びなかった・・・ということは、よく起こることです。だって、出題範囲を無視して勉強してるんですから。
よく「模擬試験の結果に一喜一憂しない」と言われますけど、それは受験生本人たちの話です。
塾屋は、生徒達の模擬試験の結果にも一喜一憂するべきでしょう。
だって、学習塾、進学塾と名乗って生徒集め、講習などを組んでいるのですから。
授業を売るときだって、模試の結果で誘導するのが塾業界です。
売るときだけ、模試の結果に「一憂」して、売れたら後は知りませんなんですか?
そもそも一般的な学習するだけなら、塾に通う必要はないんです。無料の動画や市販の教材で勉強していれば済んでしまいますから。
「どこに重点を置いて学習するか」がわからないままで受験生のコーチが務まるのでしょうか。
「情報力が違う」などと調子に乗っていた大手の進学塾時代は、いったいなんだったのか。ほとんどはったりで仕事していた気がしますね。
今はその反省をしてまして、気になるところは調べてまとめて、生徒にフィードバックできるように準備しています。
さてここからが今日の本題です。8月~9月に行われる学校の実力テストの出題をまとめてみました。
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第2回 8月下旬~9月上旬 |
第3回 9月下旬~ |
数学 |
平方根まで |
二次方程式まで |
英語 |
現在完了、It for to~ |
受身、現在完了、疑問詞to |
理科・物理 |
1年 力 3年 運動(台車の問題) |
2年 電流のはたらき 電子 3年 力学的エネルギー |
理科・化学 |
1年 状態変化・密度 2年 酸化 |
1年 気体 2年 質量保存の法則 |
理科・生物 |
1年 植物のつくり 2年 動物のなかま |
1年 光合成 3年 生物の成長と増え方 |
理科・地学 |
1年 地層・地震 2年 気象・水蒸気 |
1年 地層・地震 2年 前線と日本の天気 |
社会・地理 |
日本地理総合 地形図 世界地理総合 ★細かい地理の知識が問われる |
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社会・歴史 |
・幕末~戦後民主化まで
★古代・中世の出題なし |
・古代・中世総合 ・近・現代総合 ★進度が遅い中学は、公民がなくなったところに、「人権思想・外国の接近」などの大問が追加される |
社会・公民 |
出題なし |
・導入問題 ・人権思想 |
各教科学習のポイント
学校の実力テストでは、幕末から戦後民主化までを強化するとリターンが高いです。特に8月下旬~9月上旬に行われる実力テストです。
Sもぎは、8月が「古代から近世」、9月が「近現代」と出題範囲が指定されてます。Vもぎは、8月「古代」「中世」「近世」「日清・日露までのあゆみ」、9月から「歴史総合」となってます。
総合的にみても、近現代の学習を中心にするべき。
古代~中世とは併用して行う。気を付けたいのは、古代・中世から勉強して、近現代史に入らずに夏休みの学習を終えてしまうこと。個別指導だと、生徒に合わせてカリキュラム組むので、「歴史が苦手なら古代・中世からじっくりやろう」となっていたりすることも。
近現代史まで一気に勉強できそうもないようなら、幕末から近現代史を先に学習し、テスト直前に古代・中世史にするのもありだと思いますね。
9月下旬の第3回実力テストからは、公民にターゲットを絞ると得点しやすいです。範囲が狭いので。
Vもぎと比べると、学校の実力テストでは細かい知識が問われますね。地理が苦手な子だと、点数が伸びないかもしれません。
ただ、ちょっと千葉県の入試とは違うタイプの出題な気もします。
千葉県の入試だと、知識をもとにどう活用するかという出題が多いので。
千葉県入試の地理の勉強は、細かい知識を入れるより、知識はソコソコにして入試演習をしながらパワーアップしていった方が効率がよいと思います。
ある程度の知識が入ったら、全国高校入試問題正解へとシフトした方がいいでしょう。Vもぎの地理ができていれば、そんなに気にしなくていいと思いますよ。
学校の実力テストでは、3年生の範囲「運動とエネルギー」が指定されているので重点学習しやすいです。
とにかく点数上げたい人は、ここに力を入れることをオススメします。Vもぎでは、3年の出題は、「運動とエネルギー」が出題されないのとは対照的ですが。
1年の範囲では、学校の実力テストで「力」が出やすく、「光」はVもぎなど。2年の範囲では、「電流の利用」、つまり、オームの法則より後の電気の範囲が狙われます。
「動物の生活と生物の進化」は、学校実力テスト、模擬試験のどちらでも頻出。
「植物の生活と種類」は模擬試験で。9月の学校実力テストは3年の「生物の成長と増え方」が指定されているので、重点学習をしたいですね。
「地層・地震」は、学校実力テストでも模擬試験でも頻出です。
「気象」「天気」も頻出です。
地学の範囲は学校でも模擬試験でも共通範囲のようですからリターンの高い学習ができるでしょう。
「化学変化」の2年範囲は頻出。酸化、化合などの重点演習を積んでおきたいですね。
学校の実力テストでは、第2回~第3回で平方根や二次方程式となっていて、Vもぎの出題範囲とは差が出ています。
Vもぎの8月は1・2年の内容のみ、9月は因数分解までと進度は遅めなのが特徴です。Sもぎでは、8・9月に平方根が入ってきます。
学校の実力テストでは、不定詞の応用などの新出の英文法がどんどん入ってきます。
Vもぎの8・9月では、1・2年範囲がほとんどなのと対照的です。
Sもぎは、9月にSVOCの文型が入ってくるので、学校の進度寄りの作りになっています。学校の実力テストが、Sもぎの総進図書が作っているからなんでしょうね。
学校の実力テストと模擬試験の出題範囲は異なるので要チェック
理科は、出題範囲の単元が指定されているので集中学習しやすい
社会は、学校の進度との兼ね合いで歴史の比重、公民の出題が変わってくる。歴史は近現代史を中心に。
英数は、学校の実力テストの進度が早く、次がSもぎ、進度遅め対応がVもぎ。
※今回のまとめは、かまなび近隣の中学校の出題範囲をもとに作成しています。学校ごとに進度は異なりますので、学校から配布される実力テストの出題範囲を必ず確認するようにして下さい。
Vもぎ8月出題範囲
Vもぎ9月出題範囲
Sもぎ出題範囲
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