前回の続きです。
では個別・具体的な学習と管理とはどういったものか。
学習の方は、これまでの記事で書いた「オリジナル教材を作ったり」ということになります。
今回は「学習管理」のお話。
例えば、次のような試験前のかまなびの学習記録帳です。
学校ワークをなどテスト範囲に合わせて、学習記録帳を作って終了したらハンコを押してということをしています。
テスト前にやってほしいことを全て詰め込んだ勉強記録帳です。
この試験までにやった方がいいことはどうやって決めるのか。これはテストの出題傾向など分析して決めた方がいいですよね。
だから試験後の出題分析と失点分析も必要になります。
これも手間がかかりますけどやっています。
例えば、学校のワークからどの程度出ているのか。この分析をしておくと、直前期に学校ワークを反復した方がいいのかわかります。
また、難問などは出ていないか。出ているとすれば、どのテキストを直前にやればそのレベルまで引き上げられるか。そういうこともテスト後にチェックしておくのです。
マニアックなものは、学校のプリントやノートで扱っていなかったのかとかもチェックできます。
とにかく、「塾での学習がずれていなかったか」の事後検証はしておかないといけないと考えています。ほんとこれが大事だと思います。
そんなことはあたりまえだと保護者の方達は思ってるかもしれませんが、実際はそうではないのです。
やはり授業中心の塾は、授業を売ること、授業をこなすことに力点をおいてしまう。これは落とし穴であって、どうしても見落としがちなことなんです。
実際に、僕がやっていたコンビニ系個別指導塾時代では、事後検証してみると、授業がテストと関連していないことが結構ありました。
どうしてこの生徒はこんなにも点数が低いのか。よくよくみてみると配転比重の低いところばかりやっていたとか、直前期にずれたことをやっていたとか。これでは点数悪くても仕方がないと思うことがよくありました。
そういうことがわかってくると、コンビニ塾の授業ってテストの点数上げていくには、効率悪いということがだんだんとわかってきたのです。
おそらくコンビニ系の塾やってて問題意識持っていない人達って、事後検証していないんですよ。
できる子達だけの結果だけ見てニヤニヤしているだけだったり。そういうことってよくありますね。
僕はそういう影の部分がずーと気になって、そこに向き合おうと「かまなび」を作りました。納得のいくものを作り上げることができるか、まだ3年目で手探り段階ですけど、少しでも理想に近づければいいなと思って取り組んでいます。
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