理科
理科は基礎と発展(発展という名称はついていない)にわかれており、1・2年次に物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎の4科目を履修します。
中学の範囲でいうならば、物理は運動と力、化学は化学反応式、生物は植物・動物・生態系、地学は火山・大気の動き・天体の動きを扱います。
発展科目は、理系では受験科目として扱います。理系で基礎科目で受験できるところはほとんどありません。
一方で、国公立文系ではセンター試験で基礎を2科目か、発展を1科目か選択できるところもあるようです。
いずれにせよ、得意不得意の分かれる科目です。
【高校選びに使えるか】
ある意味学校の特色がでる科目です。1年次に生物基礎・化学基礎をやる高校もあれば、化学基礎と地学基礎をやる学校もあります。注目してほしいのは2年次で発展科目を履修する環境にあるかどうかです。
基礎科目と発展科目では教科書の内容は2倍ほど増えるのに、学習期間が1年というのはかなり無理があります。私立高校の特進などでは、履修科目を限定して進路に応じて2年次から発展科目を履修させるところもあります。
理系への進学を考えた場合、最も潰しがきくのは化学です。建築系から生命系までほとんどの大学で受験科目として利用できます。
機械や建築、工学方面では物理、医療、生命系では生物で受験できますが、工学部では生物で受験できなかったり、生物系は物理で受験できなかったりするので、気を付けましょう。まぁ大学で勉強しようという方面ですから、できて当たり前だとは思うのですが…
もっとも使いづらいのは地学です。受験できないどころか、高校で履修すらできないところがたまにあります。また、参考書や問題集も少ないので勉強しづらいというのも人気が出ない理由の一つでしょう。
物理は数式、化学は数式とパズルと暗記、生物は国語と暗記、地学は数式と暗記
というイメージです。
物理は力学、化学はモル、生物は細胞分裂と遺伝、地学はジオイド
この分野がわからなかったら受験科目としてはかなり厳しいと言わざるを得ません。
【理科が苦手な子は】
講義系の参考書が多く出ているので、読みながら進められるものを購入しましょう。あんまり根を詰めてやるとバてるので、軽く流し読みをしてください。
宇宙一わかりやすいシリーズは、絵が豊富で、文字量も少ないので読みやすいと思います。ただし分厚いので、東進ブックスが入門としてはいいかもしれません。
地学に関しては宇宙一シリーズがないので、東進ブックスがちょうどいいでしょう。
こうした講義系参考書の注意点としては、基礎・発展というくくりで解説していないので、学校で全く扱わない部分も出てくるということです。(理系進学希望者は四の五の言わずにやってほしいですが)
しかし、入学時から大学入試用の問題集をガリガリやる必要はありません。なぜならば、学校でもらえる(市販されていない)問題集の出来が素晴らしいからです。
セミナーなどを文字通り擦り切れるまで繰り返せば定期試験は余裕ですし、センター試験レベルならば100点も狙えるような実力が付きます。
超上位校を狙う場合のみ、難易度の高い問題集をやればよいですが、それも3年からで十分です。まずはしっかりと足元を固めてください。
理科や社会に1年次から全力をかけるよりは、国・数・英の復習を春休みにやるべきだと思います。
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