分業しないで勉強しよう


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今日の「分業」は生徒自身の勉強のやり方のことです。

 

勉強のときに、「解くこと」と「丸付け」を完全に分業してしまう人がいます。

 

たとえば、宿題が10ページ分出ていたときに

 

まず10ページ解き、

 

その丸付けを10ページ全て終わったら行うのです。

 

 

極端なときだと、丸付けは別の日につけたりする場合もありますね。

 

 

 

「宿題を終わらせること」が目的であれば、その方が効率がいいのかもしれません。

 

 

ひたすら〇と×をつけて、間違った問題は赤で答えを写すだけですから。

 

解く自分と、丸付けする自分が完全に分かれて別人格になっている状態です。

 

「あぁまたあいつ間違えてるわ(自分)。」ぐらいの感覚なのかもしれません。

 

 

 

 

一方で、「解きながら、その都度丸付けする」と、途中で間違いに気が付くことになります。勉強時間は分業しているときよりも多くかかります。なかなか宿題が終わらない。

 

ただし、この場合には分業で勉強を行っていませんから「解いている自分」と「丸付けしている自分」は同じになります。

 

同じですからその間違いは他人ごととはなりにくい。

 

 

 

 

僕が勤めていた大手の個別指導では、「生徒に解答は渡さない」ことになっていました。ですから、解いたら解きっぱなし。間違えたまま1週間経って塾にやってきます。

 

「先生がいない限り、生徒は丸付けすらできない」となれば「塾依存型」に生徒を作り上げることができますから、授業も売りやすくなります。コンビニ塾では授業が売れてなんぼですからね。

 

 

しかし、「勉強の効率」という点ではあまり歓迎できませんよ。

 

 

答を渡した上で、解きながら丸付けもして、解説も読んで直して、それでもわからないところは先生に聞くって方が効率いいじゃないですか。

 

確かに、丸付けを適当にやる生徒もいますよ。そういう生徒はノート見ればだいたいわかりますよね。答え写したり。

 

しかし、そういうのは確認のテストでもすれば不正しているかわかります。

 

 

 

とにかく、勉強は分業してはいけないと思うんです。

 

解いた自分が丸付けしないと。

 

丸付けだけする自分は、〇に対しても×に対しても思い入れがないんです。

 

後で丸付けして、後で振り返るというのは、もう一度また問題読み直さないといけないですからかえって効率は悪くなります。だからほとんどの人が振り返らなくなります。

 

 

以前書いた塾側の仕事の分業も、生徒側の勉強の分業も「学習効率」という点では非効率ですから、勉強に関することでは分業はオススメできません、という結論です。

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