先日の記事で書いた、学校で塾がボロクソ言われている件ですけど、生徒からさらに続きを聞きました。
学校の先生が警察に通報したんだとか。
塾の授業が夜の11時頃まで日常的に行われていて、その話を聞いた学校の先生が警察に通報したというわけです。
無茶なことをする塾があるんですね。子どもの身体のことも考えずに。
身体に無理をさせれば短期間では結果は出せるでしょうけど、その後のことは考えているのでしょうか。
まさか、と思ってその問題となっている塾のHP見るとありました!
うちの塾に通うと「人間力がつく」「人間の育成」フレーズ!
塾屋の人達って、「人間作り」が好きですね。
前から思っていたことなんですけど、他のお稽古や習い事と、学習塾ってそんなに差があるのでしょうか。
「点数上がりました」「成績上がりました」「合格しました」という「わかりやすい結果」を塾では成果としますけど、そういうのって「そろばんの級が上がった」「サッカーがうまくなった」「ダンスがうまくなった」とかそういう習い事における成果とあまり変わりませんよ。
そういう他の習い事とは違うオプションを塾屋の人はつけたがる傾向にありますけど、よく考えてみたら、例えば、サッカー教室のHPで「人間を作ります」「人間の育成」とかなってたらちょっと嫌な感じがしませんか。
だって、それって「お前は人間になれていない!」とか失敗したときに暴力振るわれそうな・・・そういうマッチョ系なノリでしょう。
夜中まで無理させたり、暴言吐かれたり、そういうことが許されるのは、俺たちには崇高な理想「人間の育成」というお題目があるのだ。「10年後に○○塾に通っていてよかった」っと思えるんだから、ありがたく思え。ぐらいに思っているのかもしれません。
ただしそれでも、子ども達は純粋だから、そういうのも自分達のためにやってくれている。感謝する子達も多いのでしょう。だから学校の先生とか親御さんなどがおかしかったら気付いて止めてあげないと。
ブラック企業の社員やブラックバイトの従業員がこき使われたり、暴言吐かれたりとかニュースで耳にします。そういうところで頑張ってしまって身体を壊してしまう若者達って、「自分のために言ってくれている」「自分が悪いんだ」と考えて
しまう純粋な人達なのではないでしょうか。
僕はそういうブラック仕事の話と形が似ているなと思いましたね。
そういう企業・職場も「本人達の成長のために厳しいことを言っている」とか言うんでしょうけど、ほんとにその人の為なんでしょうか。
偽(ニセ)という字は「人の為」と書きます。と書道家の武田双雲さんが言っていました。ほんと子ども達の周りの大人達が気をつけてあげてほしいと思います。
僕もそういうマッチョ系の習い事経験ありますよ。大学生のときに通っていた「自動車教習所」です。
ある日「マッチョ系の教官」にあたりました。そのときに僕はミスをして叱られたのです。
そして、その教官は次のように言いました。
「お前は車に乗る資格がない!」
「すいません。」と謝りながら、僕は心の中で思っていました。「だから教習所に通っているんだよ」と。
しかし、教官の怒りはおさまりません。
教官「次に対向車が来たら、その車に向かって思いっきりハンドルを切れ!」
そんなことしたら正面衝突してしまいます。
だから僕は次のように言いました。
「できません教官!」
なんかこういうやりとりが好きなんでしょうね。
向こうは「人間を作る」とかそういう崇高な理想で教えてくれているのでしょうけど、こちらからするといい迷惑。その人の劇場に無理矢理参加させられているようで。
そんなことしなくても、車には乗れるようになれますし、安全運転ドライバーになることはできるんです。
ところで、そこの塾は帰り道にたまに通るんですけど、そこには次のような張り紙がされています。
「学校でもない、普通の塾でもない。」
自覚だけはしているようですよ。
早く人間になりたいなぁ!
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