入学式までに始めておきたい高校の勉強 数学


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進学する高校が決まって、入学式まで遊び倒そう!という決意の固い中学生は読まないでください。

 

少しでも予習して周りとの差をつけたい子へのアドバイスです。

 

まず高校に入って驚くのは教科書と問題集の薄さと字面の細かさです。

今中学で使っている教科書はB5サイズですが、これがA5サイズになります。

A4の半分の大きさです。厚みも半分になります。

 

ところが開いてみると、字は小さいし、キャラクターもいないし、

問題の解説はほとんどありません。

 

これでどうやって勉強しろというのでしょうか。これで勉強できる子は相当数学が好きか、賢い子なので一人で頑張ってください。

 

数学の教科書を読み解くことはとても難しい。

ゆえに春休みに先んじて勉強しようとしても、心が折れます。

 

さて、先に進みたいのはやまやまですが、最初の計算処理で止まってしまっては元も子もありません。

 

そこで春休み中は小中学校の計算処理を完璧にできるのか確認することをお勧めします。

 

予習して周りとの差をつけたい子へのアドバイスと書いておきながら、こんな結論でごめんなさい。

 

でも中学生をみていると、(a+b)^2+4(a+b)+4を因数分解できなかったりするので

(※^2は2乗という意味)

 

( )をまとめてAと置き換える、0.07は100分の7にすぐ直せるか、√3分の3の有理化など、基本的ですが重要なことが山のようにあります。

 

これだけはできてほしいというものをチェックリストにしてみました。

結構多いので、①~③までの3部構成です。


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数学のチェックリスト①

□ 九九は間違えない

□ 最小公倍数をすぐに求められる

□ 約分を忘れない

□ 逆数という言葉の意味が分かる

□ 割り算は逆数にしてかける

□ 「分母÷分子」なのか「分子÷分母」なのか迷わない

□ 小数を分数に直せる

□ 同類項をまとめられる

□ 2倍と2乗の違いを説明できるし、絶対間違えない

□ 計算と方程式の見分けがつく

□ 分数・小数・( )のついた方程式は間違えずに解ける

 

ここまでで小学校から中学1年の内容になります。ここでつまっていると高校の数学は本当に地獄です。

学校のワークを解きなおすのもいいですし、以下の問題集でおさらいしてもいいでしょう。

小学校の計算からきちんとやりなおしたいなら

「未来を切り開く学力シリーズ 小河式プリント中学数学基礎編」

 

中学の計算からやり直したい場合は

「ササッと数学ドリル 中1上」

 

をお勧めします。小河式はかなりボリュームがありますので「算数スピード攻略篇と一次方程式攻略篇」全部で41項目ありますので、頑張って1日2項目は進めたいところです。

またこの学力層であればこの教材は3周やることをお勧めします。したがってノートにやったほうがいいでしょう。

 

算数はできるから中学のものだけ復習したいという場合は

ササッと数学ドリルをお勧めします。

このシリーズは中1上と中1下がありますが、計算力を鍛えるのならば中1上で十分です。

冊子の下のほうに「1回これだけ!」と犬が右上半ページだけ指していますが、

これは現在中1の子向けの量です。せめて1ページやってください。

これは全部で92回なので、1日2回分やれば46日、見開き2ページ(4回分)やれば23日で終わります。

 

ただしこれらはあくまで中1用の教材なので、これができたからすぐに高校の勉強がわかるというものではありません。はやく中3教材にいって乗法公式と因数分解をマスターしてほしいものです。


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続いて中2のチェックリストです

 

数学のチェックリスト②

□ 多項式の次数を求められる

□ 多項式の四則演算ができる

□ 「文字について解く」という言葉の意味が分かる

□ 等式変形でどんな文字についてもとける

□ 連立方程式と一次関数は表裏一体だとわかる

□ 変化の割合をすぐに求められる

 

中2だと思って甘く見ている人が多そうですが、等式変形はかなり重要です。

というのも高校数学は等式変形のオンパレードです。どの文字について解くかということを自分で決めて( )でくくらなければなりません。

 

また、連立方程式の代入法はできないと困ります。「これは代入法でやりましょう」なんて高校の先生は言ってくれません。その判断は自分でしなければならないのです。

 

これら中2分野の計算も「ササッと数学ドリル 中2上」で十分です。

これも92単元ありますので1日見開き2ページ(4単元)ずつ進めれば23日で終わります。


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最後に中3のチェックリストです

数学のチェックリスト③

□ 乗法公式は完璧に覚えているし、使いこなせる

□ 因数分解の公式は完璧に覚えている、使いこなせる

□ (  )がついた因数分解も完璧だ

□ 平方根を求めよと言われればすぐに求められる

□ √ の中身を外に出せるかいつも忘れない

□ 有理化という言葉の意味が分かる

□ 分母の有理化処理は絶対に忘れない

□ √ の入った多項式の計算は完璧だ

□ √ の入った数の大小関係は完璧だ

□ 解の公式は完璧だ

 

最後の砦です。これがきちんとできているなら高校の教材の最初はうまくいくでしょう。

これも手早く終わらせたいところですので「ササッと数学ドリル 中3上」で数式処理を完璧にしてください。

 

これは全部で88項目ありますので、1日見開き2ページ(4単元)やれば22日で終わります。


さて、意外とできないものが多くて焦りましたか。それともこんなの楽勝だとたかをくくったでしょうか。

 

もし中1から始めて入学式に間に合わせるなら「ササッと数学ドリル」シリーズを3冊やるだけで計算力に自信がつくはずです。(1日6ページずつ進めれば入学式には間に合います。1日1時間で終わるくらい)

 

また、1学期の間はこれで計算練習を行うのも良いでしょう。それを見据えてノートにやることをおススメします。「一つの教材を何度も解く」これが高校での勉強の核心ともいえます。

 

それでは良いスタートが切れるよう祈っています。


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