塾のチラシやHPなどをみると、千葉県の公立高校入試では内申点を高くしないと不利みたいなことが書かれています。
これちょっと騒ぎ過ぎじゃないでしょうか。
確かに高校入試では内申点高い方がいいですよ。2倍で評価してくれる学校もありますし(船橋東高校など)、同じくらいの得点勝負のときには勝てますからね。
しかし、内申の合計点で受験校を決めないんですよね。実際のところ。
受験までの模擬試験の偏差値や、実力テストの点数で志望校を決めることがほとんどです。
どちらかといえば「実力」基準です。通知表でほぼ5だったとしても県のトップ校は受験するわけではないんです。
上位校になればなるほど内申点の評価を低く見る高校も出てきます(県立船橋高校は半分の評価)。
中堅以下の高校になると、内申点の合計よりも、部活動の実績などを高評価する学校も出てきます。幕張総合高校が今年は話題になりました。
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あまり悪すぎるのも問題ですけど、受験者平均ぐらいの内申だったらそれほど悲観することでもないでしょう。もしかなり低かったとしても、それを嘆いているより他の子よりも1点でも多くとれるような学習を行った方がいい。
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そもそも「内申点勝負」としながら、勉強の力を入れるのって「主要5科目」だけになっていませんか。
公立入試の場合、「実技の4科目」と「主要5科目」のどちらも同じ扱いです。
つまり、「体育の5」も「数学の5」も扱いは一緒なんです。
本当に内申点を稼ぐのだったら、実技の方も併せて行わないと意味がありません。
塾に通って数学が4に上がったけど、体育をまじめにやっていなくて3に下がったのではプラマイゼロです。中学生本人達はそこがわかっていない場合が多いですよ。
「内申点が大事」ということは「実技も大事」ということは伝えないといけないでしょう。
多くの塾は受講科目だけ点数が上がって内申が上がればいいと思っていることがあります。
「受講していない科目の成績は下がった方が、受講科目の効果が目立つ」という構造的な問題を抱えているのです。
さらに子ども達も「テスト勉強では実技はやらない。だって順位が出ないから。」と言い始めます。勉強しているうちに、「主要5教科ができるとカッコいい」といつの間にか思うようになっていたりするのです。
実際にそんな優劣は仕事するようになるとなかったりするんですけどね。定期テストや受験を通して刷り込まれていくのかも。
これから中学生になる子達は特に気をつけて欲しいですね。
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