前回の続きです。
で国語の教育はどうかというと、学校の授業で国語が好きになったり、本を読むようになったりという話はあまり聞きません。
塾の方では、本当の国語力の福嶋先生が「試合にばかりさせていて、パスやドリブルの練習をあまりしていない」と指摘しているように、「読解問題をいきなり解かせる方式」をとっていることが非常に多いと思います。
だから塾の授業を受けていても国語ができない場合にはなかなかできるようにならなかったりします。
それで福嶋先生が重視している「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」のトレーニングをかまなび生達もやっています。
この力をつけてから徐々にレベルを読解問題へと引き上げるようにしています。
この福嶋先生の方法にも限界がありまして、「子どもたちが自ら読書をする」ようにというところまでは想定されていないと思うんです。
やはり国語は、読書の楽しさを知って、自ら進んで読書するようになるレベルまで引き上げたいという想いがあります。中学生は前述のように国語の勉強にまで手が回りませんので、せめて小学生のうちにはそのレベルまで引き上げたいと思うのです。
動画やゲームが普及している現代だからこそ。
そこで参考となりますのが、国語の重要性を訴え続け「国語専門」の教室をされている工藤順一先生です。
そういうわけで、最近、工藤先生の教室の書籍を片っ端から読んでいます。
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すずめ (水曜日, 17 5月 2017 13:43)
いつもブログを楽しみにしています。他県在住の主婦です。
読むのが苦手な子は、頭の中で声を出していないのではないでしょうか?
2年ほど前、知人に頼まれて中学生の息子さんの勉強をみていたことがあります。まじめな子ですが、学習したことがなかなか定着しませんでした。
ある時、「教科書や問題文を黙読する時に、頭の中で自分の声は聞こえているか」と訊ねたところ、少し考えてから「聞こえていない」と答えました。「ゆっくりでいいから、頭の中で声を出して読んでごらん。」と指示したところ、「前よりも内容が分かりやすい。」とのことでした。
疲れているときなど、読んでいるつもりが活字を眺めているだけで内容が全然頭に入っていないことがあります。(私の場合、そんなときには頭の中に音声は聞こえていませ
ん。) 文字を音声化し具体的なイメージを描きながら読めているのか? それを確認してから次のステップへ進むのもよいかと思います。
かまなび (木曜日, 18 5月 2017 12:26)
すずめさん、コメントありがとうございます。
「眺めているだけ」というのは、その通りだと思います。
最近の子ども達は、小さい頃からテレビ・動画・漫画・写真など映像や絵中心の視覚で情報をインプットしている場合が多いからなのでしょうか(本を読んだときに漢字や言葉を知らないので「読めない」「文節がわからない」というケースもありますが)。
とにかく活字が嫌い…模擬試験などで偏差値高めの中学生でも「本を読まない」で、動画ばかり見ています。そういう子達でも受験は突破させることはできるのですが(多くの中学生が本を読まないので弱点にならない)、将来的に考えると不安が残ります。
中学生以降になってくると部活・試験勉強・遊びなどで忙しくなってくるので、何かしら手を打つなら時間のとれる小学生まで。少しずつでも本を読んで「楽しかった」経験を早い段階で積めたら大きな財産にできるのではと考えてます。