【千葉県公立高校受験】数学至上主義にならないようなもぎの失点分析


塾で数学を受講している人って多いですよね。特にコンビニ系個別指導塾は、ほとんどの人が数学を受講しているはずです。数学だけって子も結構います。

 

理由は「一人でできないから」なんでしょうけど、教える側も教え方のはっきりしている「数学」を教えたがります。教材に沿って教えていけばいいですからね。教材が反復しやすいように上手に編集されているという事情もあります。

 

定期テストはそれで足りるかもしれませんけど、入試だとどうなんだろう。というのが僕の考えです。

 

ご存知の方も多いでしょうけど、千葉県の数学の入試問題って「易しい問題と難しい問題が二極化している」と言われています。

 

その結果、そこそこの点数取る子は多いのですけど、高得点が取りづらい現象が起きています。

29年度入試前期選抜数学の得点分布

この話はもうどこでも言われていることなのですけど、問題はその先にあります。

 

 

それは、数学重視で勉強していると最終的に総得点が伸びなくなるということです。

 

つまり、ある程度で数学を切り上げて、点数の伸ばしやすい他科目に比重を移す必要があるのです。

 

どこかで例えば「数学は7割狙いでいく」と決めるジャッジが必要になります。

 

 

ところで、そもそも「7割狙い」でいくなら、塾で数学の授業を受ける必要ってかなり低くなりませんか。

 

 

よく「計算問題で落とさないように、そして大問の(1)を確実に取る」とかいうアドバイスをみかけますけど、そりゃーその通りなんですけど、そのアドバイスした時点で塾で受ける数学の授業って受ける必要があるのでしょうか。

 

 

 

だって、計算問題や大問(1)程度の演習だったら、自習で勉強してわからないときにちょっと質問すれば足りてしまいますから。勉強のできる友達が1人いれば十分みたいな。学校で数学の勉強もしているわけですし。そのレベルの問題だったら、市販の問題集でも練習できてしまいます。

 

はたして授業中心の塾業界の人達は、そのことに気付いているのでしょうか。

 

少なくともコンビニ系個別指導塾の塾長は気が付いていないと思いますよ。僕が働いていたときには、会議などでそういうこと言うスタッフは皆無でしたね。コンビニ系個別指導塾から数学受講者いなくなったら生徒がいなくなってしまいますからね。そこは触れたくない。考えたくないって業界人は思考停止しているのでしょう。

 

で本題ですけど、「数学は7割取れたらいい方だ戦略」の見極めですけど、これ模擬試験の結果を分析するといいと思いますよ。

 

「数学の典型問題」ではなくて、「その場で考えて即興で解く問題の出来をみる」んです。

 

 

例えば、先日行われた「6月Vもぎ」だと、その見極め問題はこれかなと思います。

2017年度6月Vもぎ大問4の問2

この問1で△ABFと△CDGが合同であることを証明しているのですから、△ABFの面積が24-9=15㎠とわかるので、△CDGの面積も15㎠とわかります。

 

もし問1の証明を飛ばしてしまったとしても、図形の見た目で△ABFが15㎠とわかっているのですから△CDGも同じっぽいぐらいはわかるはずです。

 

この問題って数学の知識なくても問題読んで感覚的に解けると思うんですよ。小学生でも解けると思います。ちなみにこの問題の正答率は72%でした。

 

もし、この問題が解けないとすると、問題文を順序良く読めない。読解力の問題とか、そもそも問題を読む気がないとか何かしら数学以外の別の問題を抱えている可能性が高いです。

 

当日は緊張してということだったら、もう一度読んで解いてみてもいいと思いますね。それでもできないようだったら、あと250日ぐらいで数学で高得点狙うのは厳しいでしょう。

 

数学の典型問題をひたすら解く練習して、試験問題見て即興で解くタイプの問題は捨てた方がいいでしょう。

 

このように毎回のもぎテストでは、その場で問題を読んで即興で解くタイプの出題もされます。

 

数学なんて中高生以来ほとんど解いたことないような保護者の方が問題を読んで解けてしまうような問題です。

 

そういうタイプの問題ができていないとしたら、数学苦手だからといつまでもダラダラ数学の授業を塾で買っていても効率悪いです。だからどこかのタイミングで数学の勉強以外に比重をかけていった方がいいですよ。といったお話でした。

 

なお、県立トップ校狙うには数学できないとダメです。今回は中堅校以下の学校を受検する場合です。念のため。


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