先日、保険の更新で保険屋さんがかまなびに来ました。生徒達に何かあったときのためにやっている塾保険です。
その保険更新の後に、保険屋さんから相談がありました。
息子さんが中3で受験生だというのです。
ているのはコンビニ系個別指導塾最大手の塾だそうで、夏期講習で20万円くらいの授業数を提案されたんだとか。
千葉県の公立高校受験で400点取るために必要な授業数を考えると、それぐらい必要なのだというわけ。
それでは塾業界パラドクス恒例のコンビニ系個別指導塾叩きをしましょうか。
授業を受けるに足りる基礎力がないと、かけた費用だけ得点力が上がるなんてことは絶対に起こりません。
具体的には、模擬試験などで偏差値50を下回るような場合、基礎知識が足りていないんですね。
ですから、授業で1つ1つ知識の確認などをする必要が出てきます。
例えば、化学が苦手だからと個別指導で授業を受けますね。そうすると、水素の化学式はH₂などの知識を1つ1つ確認することになります。化学反応とか質量比などの演習にたどり着く前に授業が終わってしまいます。
得点力をつけるには入試レベルの演習までたどり着かないといけないんですよ。その前提となるところで授業を受けていても得点力が上がるということはあり得ないわけです。
少なくとも受験勉強し始めの夏では知識の確認が主になりやすいです。つまり、自分でもやれるような塾のテキストを順に進めていくことにお金を支払うことになるのです。
そういうのって効率悪いと考えるのがかまなびの考え方です。
授業を買わせるのはなくて、知識の確認できる教材を渡して勉強させる時間を確保するのがベストだと思います。
もしコンビニ系個別指導塾で授業を買う必要があるとしたら、基礎力のついた冬期講習ぐらいじゃないですか。過去問など自分で演習していてわからないものを先生に質問する形で。
「授業を受けていないと勉強しないから。」という理由で講習で授業を買いまくってしまう人たちもいます。
そういうことであれば、最低限の授業を買ってあとは塾の自習室を活用すればいいんじゃないですか。
僕の考える良い個別指導塾の見分け方は
「自習室が完備されているか」
「自習の勉強でわからないところを質問できるか」
「受講していない科目の学習指示を出せる塾か」
だと思います。
これらを見分けるには、体験授業では不可能です。
体験自習が必要です。
1週間ぐらい自習させてもらいましょう。
塾からすると金にならないところなので嫌な顔されるかもしれませんけど、気持ちよく自習させてくれないところに通っても金だけ飛んでいきますよ。「集団は学力的についていけないから個別」と考えている子達はなおのこと。
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