かまなびでは夏休み期間に関数をなんとかしようと比例・反比例、一次関数の復習をおこなっていますが、「関数」という単語を見ただけでめまいがする子が多い様に感じています。
わかりません!
と言ってくる生徒の大半は、問題文に添えられているグラフに何も書き込んでいません。
それって「グラフはどの数式を表しているのか」わからずに解いていることに他なりません。
まずは与えられた情報をきちんと整理するためにも、グラフに数式や数値を書き込んでおきましょう。
「その程度のことは誰でもできる」だって?
その程度のことができるかできないかではなく、やるかやらないかの話だと思います。
最近の子の特徴はとにかく「ペンを動かさないこと」何も数学に限った話ではないですが、間違い?を書いたら消しゴムで消さなくてはならない、それがめんどくさい。
やるなら一度で済ませたい?笑わせる。失敗を恐れすぎでしょう、あなたは先生ではないのです。答えを出すのではなく、思考を整理するためにペンを動かしましょう。
え、グラフは描けましたって?。さっき誰かが言ったようにその程度の事「できてもらわなきゃ困るのです」
ここで夏休みの課題は二つに分かれます。
➀グラフが描ける人の課題
②グラフが描けない人の課題
非常にシンプルです。でも、ここで②を飛ばして問題演習だけ推し進め、高校入試を乗り切らせても、高1で地獄が待っています。将来文系に進もうと考えていても高2までは関数は必修ですからね。
関数が苦手な子は数式とグラフの関係を徹底的に叩き込もう
②のようなグラフがパパッとかけない子は、教科書や学校のワークでもう一度グラフを描いてみましょう。その際、①切片は式を読んだ瞬間、②傾き(比例定数)を見てグラフの向きを思い描く、の2点が完璧にできるようにしてください。
問題を読んで、いちいちaってなんだっけ……切片?のように迷っているようでは練習が足りません。
こんなことは1+1=2くらいの感覚でできるようになるまでやりこんでください。
関数の問題を解くのは式とグラフの関係がすぐに思い浮かぶようになってから
ここまできてはじめて➀の子に追いついたといえます。➀の子は次に何をすべきかというと
一次方程式あるいは連立方程式をつくる練習です。
高校入試の第1問はそのほとんどが読み取るだけの問題(つまり②の子の練習ができていればとける)か代入すれば解ける問題です。
しかも運が悪いと第1問の答えを利用するので第2問も解けずに終わってしまいます。
さて、第1問では未定数を求める問題がよく出題されます(傾きを求めよ。切片を求めよ。x軸との交点を求めよ。etc)
これだけで関数アレルギーの子は諦めてしまうのですが、この手の問題はほとんど答えが書いてあるので、あとやること(ただ読み取るだけなら面白くないでしょ?)といえば代入計算しかないんです。
例えば直線の式の傾きを求めるのであれば
y=ax+bの式に自分が求めたいもの(この場合はa)以外の文字に代入するべき数を探せばいいだけです。
大体こういう場合、問題文に「切片を4とする直線」とか書いてあるのに、見落としています。
それはなぜかというと、問題文を読み進めて出てきた段階でグラフに書き込まないからです!!!!
読めばヒントだらけですよ関数は。
じゃああとは何かといえば、xとy。
関数ってそもそもxに対応するyの集合体です。
ある直線の上にある点は、関数の式にあてはまらなければならないので、1組のxとy、つまり直線上のある1点の座標さえわかればいいですよね。
例えばこの直線がグラフ上で(8,8)を通っていればもう代入するだけ。
8=8a+4 でaについての一次方程式ができてしまう。
で、最後に罠があるんですね。これは関数は関係ないですけど。
代入と式変形の練習は毎日やろう!
何が罠かって、ここから先の計算ミスが多すぎるんですよね。
ここまできて代入、移項で間違えて減点されるのはとても悔しいところです。
ここにきてそれかよという風に言われてしまいそうですが、やはり方程式の計算処理は毎日欠かさず練習しましょう。
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