前回、土浦日大高校を紹介しましたが、同高校に資料請求した際に「日本大学新聞」なるものも送ってもらいました。
そこには日本大学に2017年度合格した合格者数が高校別に掲載されていました。
前回も紹介しましたが、日本大学はそこそこの倍率になりますから、一般受験で入るのは決して簡単ではありません。
日大の難易度例(倍率)
A方式第1期 | 文理学部心理学科 | 法学部法律学科 | 経済学部経済学科 | 商学部経営学科 |
2017年 | 4.8倍 | 4.1倍 | 3.6倍 | 4.8倍 |
2016年 | 5.2倍 | 3.7倍 | 3.2倍 | 3.9倍 |
A方式 第1期 | 理工学部建築学科 | 理工学部機械工学科 | 松戸歯学部 | 薬学部 |
2017年 | 9.9倍 | 4.0倍 | 7.3倍 | 3.8倍 |
2016年 | 7.3倍 | 4.5倍 | 2.8倍 | 3.9倍 |
このあと紹介しますけど、Vもぎ偏差値60以上の高校に通う千葉県の高校生たちもかなり受験していることがわかります。
最終的にその子達が進学することになるのかはわかりませんけど、日大レベルの大学の受験では県内の学力上位校に通っている子達とも争うことになるという現実があるのです。
それではランキングの発表です。青くなっている高校は私立高校です合格者が10名以下の高校は載せていません。なお、合格者数は一般受験のみの数です。ただし、合格者には浪人生も含まれていますので、現役での合格率はさらに下がることになります。
日大合格率ランキング
考察1
偏差値が10以上異なる高校生同士が3年後に大学受験で競争している。
例えば、ランキング2位の偏差値65の佐倉は250人近くが受験しています。生徒数が300人くらいですから、結構な人数受験していますね。ここに、ランキング60位で偏差値45の八千代東も100人弱の生徒が勝負を挑むのです。2校の偏差値の差は20も開いています。
考察2
県の上位校に通っていても全員が合格しているわけではない
このランキングトップは県の上位高校ばかりですけど、不合格者もいます。なぜ不合格になるのかは考えればわかります。
上位高校の生徒もたくさん受験してくるからです。
例えば、大学受験だと、早稲田大学→明治大学→日本大学のように併願しますから、同じ学部系統で関東県内で受験すれば受験者は被ってくるわけです。
だから上位高校の生徒も、「それほど難関ではない大学」と思っていても落ちてしまうことがあるのです。上位高校の生徒でも、「滑り止め」の大学だと甘くみることはできないのはそういう理由です。
考察3
大学進学者が少ない高校の場合、日大を一般受験しようとなるのは、その高校では学力上位の生徒だけになる。
例えば、前述の八千代東高校の場合、大学進学者の割合は50%切っています。つまり、半分の生徒は大学には進学しない。
さらに「推薦入試ではなくて、一般受験での大学進学組」ともなれば、その高校ではかなり割合としては低くなります。
前述の八千代東高校であれば、「大学進学一般受験組」は100人もいないのです。
しかも最後まで受験することになる子達は、みな一般受験で日本大学のような希望の大学に通えるのか。その高校で言えば、精鋭部隊のように勉強で比較的頑張っている生徒達です。
考察4
通っている高校の差がもろに出てくる大学受験
頑張っているのだからなんとか入れてあげたいと思います。ビリギャルのようなサクセスストーリーの主人公になってほしい。
しかし、現実はランキングにもあるように日大の合格率は「10%程度」です。
これをどう考えるか。
公立で普通科だから同じこと勉強してるんじゃないの?
といっても普段の授業レベルはピンからキリまであるわけです。
おそらく八千代東で一般受験するには、高校とは別に予備校に通ったり、浪人したり、それまでの遅れを取り戻すような努力をしているのが現状なんじゃないでしょうか。
高校に通うだけで受験が完結できるのは、佐倉高校のように60%近く日大に合格できる場合だけなのかもしれません。
考察5
もし大学進学を考えているなら、やっぱり高校選びが大事
中学生が高校受験のときに、大学進学まで考えていることはあまりない気がします。
ですから、高3になって「いざ大学受験」となったときには、もう手遅れとなってしまう。そうならないように高校選びは慎重に行って欲しいと思います。
残り4か月ぐらいですけど、「今頑張らないで高校入ってから頑張る」なんてことは大学受験では通用しないということが今回のランキングでわかってもらえたんじゃないでしょうか。
考察6
附属高校という選択もあり
こういう現実を考えていくと、高校受験の今から大学受験を考えているなら、付属高校に進むという選択もありかもしれません。それで何回かオススメの付属高校を紹介してきました。
附属高校に進むと進む大学が決められてしまうのではないか。
このよう心配もあるかもしれません。
しかし、ほとんど附属高校が一般受験で大学にも進めるようなカリキュラムになっていますから大丈夫です。
もちろん高校での学費がかさみますけど、大学進学者の割合の少ない高校で途中から大学受験ということになった場合には、「予備校通い」は確定ですし、通ったとしても合格できる保証はありません(10%程度)。もしかしたら「浪人」してしまうかもしれないです。そうなったときには附属高校に通った場合の費用との差は、案外小さいのかもしれませんよ。
ちなみに前回の記事の土浦日大高校の日大内部進学割合は約40%でした。高校の特進クラスなど校内学力上位50%は他大を受験していて、残りの50%のうち生徒の40%が日大に進学しているんですから、今回のランキングの上位20校ぐらいの合格率で日大に進めているんですよね。
次回は、日大と東洋大の現役合格について記事を書こうと考えています。
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