「いよいよ公立高校入試が近づいてきましたが、今回より2日目の検査も得点化されることとなり、気になる点があります。
上位校の多くが面接10点という中、佐倉高校は面接30点と配点が大きいですが、これは面接で差がつくということでしょうか。
30点の内訳が公表されていないので、面接でどれだけ差がつくのか心配でして…。」
佐倉高校のように調査書加点はほとんどなくて面接点だけという高校は2学区にもあります。
松戸国際高校です。松戸国際高校は面接が40点分で調査書の加点はありません。
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面接の配点だけ高くて調査書の加点がない
このパターンの選抜について思うのは、どうして調査書の加点をなくしたのかという点。面接という評価しづらい方の点数を採用したのでしょうか。
注目したいのは、佐倉高校では選抜・評価方法にある「期待する生徒像」の1つが次のようになっている点です。
佐倉高校の期待する生徒像
・部活動, 生徒会活動、学校行事等に意欲的取り組み,入学後も自ら学校生活を充実させようとする生徒
中学校生活で、部活動, 生徒会活動、学校行事等に意欲的取り組んだことを評価するなら、調査書加点でも良かったはずなのになぜ?
以前の面接の評価についての記事でも書いたのですが、面接の得点は調査書内容に比例しやすいのではないかと書きました。
つまり、調査書の内容で特色のない生徒の面接の評価は、普通の評価になり、点差はつかない(合否に影響しない)だろうと考えました。
面接と調査書内容が比例するなら、なおのこと調査書加点を採用しないのはなぜなんでしょうか。
調査書の処理がめんどくさいから
調査書で加点しましょうということになると、英検3級で何点、部長やってて何点など細かく決めないといけなくなりますよね。これを全員分やらないといけない。
2学区だと市川東高校がやっていますね。皆勤6点、生徒会4点、部活動4点、検定6点と細かく事前に配点を公表しています。調査書の加点でやる場合は、このように処理することになるんじゃないのでしょうか。
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しかし面接であれば、この子を合格させたいという子(期待する生徒像に合う子)だけ加点すればいいので処理が楽でしょう。特に普通の子はほとんど面接点は同じ点数をつければ処理は楽だし文句も出ません。
そもそも佐倉高校や松戸国際高校のような人気校で、面接や調査書加点で合否が左右されるのはボーダーライン付近の子達だけなんですね。
実際にはその子達だけ加点をどうすればいいかを考えればいいはずなんです。
「学力検査と調査書の合計点」で、「上位の受験生」、あるいは「全く点数が足りてない受験生」には影響してこない。
ボーダー付近の子達だけの合否決めるんだったら、「期待する生徒像に合う子」だけに面接で大幅に加点すればいいので処理が楽でしょう。
高校の先生たちも入試めんどくさいんですよ。在校生の受験もありますからね。前期後期制の廃止は現場からの意見が強かったみたいですし。
本当に面接だけで評価するなら面接の得点ってもっと低くなるのでは。
例えば、3学区の柏中央なんですけど、調査書加点40点、面接5点なんです。部活動などの中学校の活動は調査書加点で決めて、面接は配点低めに設定しています。
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ある程度の進学校で「純粋に面接で評価する場合」はこのぐらいじゃないでしょうか。せいぜい10点ぐらいまでの高校だけなんじゃないかと思っています。
とはいえ、面接のことで悩んでいる暇はありませんから、前期選抜でボーダー付近にならないよう得点力をつけることが先決です。近々かまなびでも今年の理科の出題予想やろうと思っています。
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