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先月、千葉県の平均点が発表されました。
今回は、それらを元に書いていきます。
平均点の推移
5教科 | 国語 | 数学 | 英語 | 理科 | 社会 | ||
2011年 | 前期 | 258.9 | 47.1 | 48.8 | 52.1 | 58.6 | 52.2 |
後期 | 258.1 | 52.0 | 50.5 | 48.1 | 57.0 | 50.4 | |
2012年 | 前期 | 258.4 | 48.7 | 43.2 | 54.2 | 57.7 | 54.6 |
後期 | 262.8 | 43.9 | 43.9 | 62.2 | 58.3 | 54.5 | |
2013年 | 前期 | 232.3 | 44.7 | 46.5 | 50.6 | 45.5 | 44.9 |
後期 | 271.2 | 52.6 | 55.4 | 50.3 | 56.4 | 56.5 | |
2014年 | 前期 | 251.9 | 52.3 | 52.6 | 54.2 | 43.9 | 48.8 |
後期 | 280.7 | 57.6 | 52.8 | 55.5 | 54.8 | 60.0 | |
2015年 | 前期 | 266.5 | 48.5 | 46.9 | 55.9 | 57.1 | 58.1 |
後期 | 294.2 | 55.9 | 57.1 | 54.5 | 62.4 | 64.2 | |
2016年 | 前期 | 257.5 | 57.0 | 47.4 | 50.3 | 46.3 | 56.6 |
後期 | 288.7 | 56.7 | 57.9 | 60.9 | 51.0 | 60.9 | |
2017年 | 前期 | 276.1 | 60.8 | 51.4 | 53.7 | 56.4 | 53.8 |
後期 | 306.9 | 67.2 | 58.8 | 57.7 | 61.6 | 61.6 | |
2018年 | 前期 | 294.3 | 63.2 | 58.5 | 59.7 | 60.0 | 52.9 |
後期 | 290.9 | 55.7 | 62.0 | 49.7 | 67.5 | 56.0 |
前期選抜、昨年との比較
前期選抜 | 国語 | 数学 | 英語 | 理科 | 社会 |
2017年 との比較 |
+2.4 | +7.1 | +6.0 | +3.6 | -0.9 |
前期選抜直後の業界見解などを振り返りましょう。当たっていたのでしょうか?
前期選抜結果をみた感想
社会は、業界の見解も、受験生アンケートともに平均点が低くなりそうという見解が多かったですけど、実際には−0.9点で止まりました。
ただ、得点分布を見ると、高得点者の割合が去年より低かったです。
50点ぐらいの得点者が今年は多く、80点以上の得点者が減ったというイメージで良さそうです。後期選抜もそうですけど、社会が難しくなったというのが2018年入試の大きな変化ですね。県立上位校の高得点勝負では合否を分けた科目かもしれません。
英語は「昨年並」と思われていましたけど、+6.0点と結構高くなりました。得点分布を見ると、昨年より80点以上の高得点者の割合が増えています。
英語はできる人とできない人の差がかなり大きいのかもしれません。
問題が簡単になっても、取れない人は取れない。中堅〜上位校では英語ができないと大差がついてしまうので、注意が必要な科目です。
続いては後期選抜です。こちらも昨年との比較で、入試直後の業界見解も振り返ってみます。
後期選抜、昨年との比較
後期選抜 | 国語 | 数学 | 英語 | 理科 | 社会 |
2017年 との比較 |
-11.5 | +3.2 | -8.0 | +5.9 | -5.6 |
後期選抜結果をみた感想
後期選抜の平均点がかなり下がりました。その結果、前期と後期の難易度がグッと近づきました。
県の教育委員会の入試直後の出題意図を見ると「どの科目も昨年より平均点は低くなる」と考えていたことがわかります。
ですから、前期と後期の難易度を同じくらいにしようと狙っていたのかなとも思います。
後期入試直後の出題意図
平均点の推移をみてもわかりますけど、ここ最近は「前期難しめ」「後期は簡単」ということで問題が作られているようでした。
しかし、今年は同じくらいの難易度に向けて調整が入りました。これは前期後期が一本化されることに向けての調整なのかもしれません。
となると、千葉県の考えとしては平均点は5教科で300点は超えない方針であることが考えられます。
もし300点で調整するなら、前期選抜直後の出題意図の時点で、前期選抜は簡単にしたという方針が出ていてもおかしくありませんが「昨年並」としていただけですから。
ということで、来年も少なくとも今回くらいの平均点290点くらいの難易度と考えてよさそうな気がしますね。
ただ前期選抜は昨年2017年の276点に対して、「どの科目も昨年並」と県教委はみていました。それでも平均点は上がってしまいました。
想定としては275点くらいにしたいのかもしれません。来年度はもうちょっと難しくしてくることは十分考えられます。
前期入試直後の出題意図
難しくするとすれば、前期選抜で平均点が5点以上、上がった英数でしょう。この科目は来年度調整が入りそうな科目で要注意です。
後期選抜では、理科と数学が昨年より平均点が上がりました。ですから来年度の後期選抜の理数の難易度は上がってきそうな感じがします。
かまなびでは理科の出題予想もやっているので、来年度は難しくなる前提での出題単元の予想をしてみたいと思っています。
総合的に考えると、前期選抜は英数、後期選抜は理数の難易度調整が入りそうなので、来年度の平均点としては前期・後期ともに270点〜280点くらいあたりでしょうか。 そんな予想をしておきます。
【まとめ】
●入試一本化に向けて前期後期の難易度の調整が始まった
●来年度の予想平均点は前期後期ともに270点〜280点
●前期選抜では英数が難化しそう
●後期選抜では理数が特に難化しそう
平均点270点〜280点くらいのときの目標点目安
目標点 | |
県立トップ高校(船橋など) | 440点以上 |
2番手高校(佐倉など) | 425点以上 |
3番手高校(小金、船橋東など) | 400点以上 |
4番手高校(鎌ヶ谷、幕張総合など) | 380点以上 |
5番手高校(松戸国際、国分など) | 350点以上 |
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