こんにちは、かまなびの小倉です。
千葉県公立高校入試の前期・後期の一本化が近づいてきています。
過去三年の受験者数で、もし一本化されたら倍率はどうなるかを表にしてみました。
対象は普通科(普通科よりの総合学科)だけで計算してみました。
比較的倍率が高めになる高校は黄色にしました。
赤は1倍を切ってしまいそうな高校です。ピンクもかなり低倍率で赤になりそうな高校です。
まずは1学区から。
偏差値ランキングの上位が順当に高倍率になっています。
1学区は、千葉女子、千葉南、千葉北など倍率緩めの偏差値50くらいの高校に順に受験生が流れていって1.20倍~1.50倍くらいに収束しそうな気がします。
偏差値50未満の高校は一本化でかなり入りやすくなりそうなので、できる子は電車に乗って難関校を受けますが、そうでなければ近所の入りやすい高校を受けるみたいな感じになりそうです。
面白いのは2学区です。
トップの県立船橋は高くなりますが、2番手の薬園台、船橋東、国府台はそれほど高倍率ではありません。
その次の3番手グループの松戸国際や国分が高倍率になっています。
これは一本化で動きがありそうな気がします。
一本化されるとこの逆転現象が少し解消されるかもしれません。
1発勝負となると、船橋高校から2番手高校に受験生は分散されることが予想されるからです。
さらに松戸国際や国分の過剰人気も、4番手のグループに分散される気がします。
偏差値50付近の4番手グループは、船橋芝山、市川東はすでにそこそこの倍率です。
3番手グループの松戸国際や国分が市川・松戸寄りの高校なので、市川東、昨年高倍率だった市立松戸あたりに流れるかもしれません。
そうすると入試の難易度ランクもこんな風に動いてくるかもしれないですよ。
【2学区 入学難易度予測】
1番手:船橋
2番手:薬園台、船橋東、国府台、小金、八千代
3番手:松戸国際、国分、津田沼
4番手:市川東、船橋芝山
5番手:市立松戸、船橋啓明
その他の高校はほぼ全入
みたいな感じになりますかね。
3学区と4学区は、さらに低倍率の高校が多いです。
高倍率になるのは上位の何校かだけです。
3学区では、高倍率の高校から少しずつ生徒が流れるので、結果的に現在、倍率が緩やかになっている県立柏や柏中央も倍率上がってきそうです。この2校は前期・後期制のうちが狙い目になるのかもしれないです。
すでに高倍率の柏の葉は、今後も高倍率のままかもしれないですね。上位高校からの受け皿としてのポジションは相変わらずだからです。進学実績も柏中央とあまり変わらない感じもあるので。
4学区は、あまり動きはなさそうです。佐倉と成田国際くらいしか高倍率校がないので、この一本化予測倍率がそのまま倍率になるんじゃないかと思います。このことは以下の5学区以降の高校にもあてはまります。
一本化でほとんどの生徒が合格する学校が増えていきますと、今後塾に通う意味も分かれそうですね。
たとえば、集団の進学塾に通う意味があるのは、高倍率高校を受ける場合になりそうですね。
低倍率、もしくは定員割れしてしまう高校を受験する場合には、集団で一律に高校受験用のカリキュラムを受ける必要はなくなってきますから。
定期テスト対策だけで大丈夫になってきます。受験は消化試合みたいな感じになります。
まるで私立単願のようですね。
公立単願。合格確率の高そうな低倍率高校を選択すればよいだけになってしまう。
そうなったときに本当に公立高校の「普通科」に進学する意義はあるのか。
次はそういう問題も出てくるんじゃないでしょうか。
千葉県の公立高校では「専門学科」の見直しが今後行われていくようです。そうでなければ困りますね。
中学生が進路を選択しやすいような高校ごとの違いが分からないと選びようがないですから。
もしくは、「普通科」の中に「教員養成コース」のような「コース化」を設けたりする高校を増やしていく必要もあります。
そうでないと、ほんとうに「普通科進学を倍率だけで考える」ようになってしまいますからね。今後の改編が試験制度とともに必要になってきている今日この頃です。
まとめ
●1学区は偏差値50以上の高校は現在の偏差値ランクのままの序列で1.20倍~1.50倍くらいで収束しそう
●2学区は偏差値ランクに変化が起きるかも!
●3学区は偏差値50以上の高校は現在の偏差値ランク通りの倍率順になりそうだが、柏の葉は柏中央に迫る勢いは変わらないだろう
●4学区他は、一本化による受験者の動きは少ない
2019千葉県公立高校
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