次のような質問をある中学生のお母さんからもらいました。
↓
塾の定期テスト対策についてなのですが、大体テスト前の土日に7時間ぐらいの対策授業があります。参加必須です。
本来なら、学校のワ―クを解き終わり、テスト範囲の内容を理解、覚えてから受ければ効果も出ることでしょうが、学校のワ―クをやりたい!自分で立てた計画で勉強したいのに、テスト対策に行くと対策授業で時間を取られてしまい、自分のやりたい勉強が出来ない!という時は、休んでも良いのでしょうか。
かまなび設立当初はよく塾業界のおかしいことを書いていました。
最近は入試などの情報のまとめ記事が多かったですが、久しぶりに質問があったので書いてみようと思います。
定期テスト対策やってます!
出ました!定期テスト対策をアピールする塾が!
塾の前でのぼりを立てているところもありますね。
あぁいうの見ると恥ずかしいなぁと僕は思います。
だって次のような素朴な疑問があるからなんです。
普段の塾の授業って何の対策だったんですか?
定期テスト対策じゃなかったんですか?
いつも受けている授業っていったい?
ここに授業を買って授業を受けるという学習スタイルの矛盾がありますよね。
それだったら最初から定期テスト対策の授業してよって。
塾が直前に無料の定期テスト対策を行う理由
こういう直前の対策授業やるのって実は他の理由があります。
直前に塾を開けて強制的にやる理由なんですけど、
塾の立場から言わせてもらうと
一人で勉強できるような上位生のためじゃないんですね。
成績が悪くなるのが確定的な生徒たち向けなんです。
ほぼ確定している人んですね。直前にやったところで焼け石に水のような生徒たち向けです。
特別な対策授業までしてもらって成績上がらなかったのは、うちの子どもがダメだからだって思ってもらうためなんです。
これだけやっているんだから勘弁してよっていう保護者向けアピールともいえます。退会防止といってもいいかもしれない。
それでは、なぜ強制で受けさせるのでしょうか。
それは、来なかった生徒の成績が良かったらマズイからです。
対策授業なんてのは名目だけだっていうのがバレてしまう。
そもそも、いくつかの中学校の生徒が通っている場合にテスト範囲に合わせたきめ細やか指導が直前にできるのでしょうか。
塾やってる側からしたら、そんなテスト直前のクソ忙しいときに、きめ細やかにできるわけはないでしょう。
ましてや授業スタイルの塾では授業準備がとても大変なはずですし。
ということは、やっぱり前述したような保護者向けのアピールでしかないんですよ。それに子どもが付き合わされている。
夏期講習の商談がこれから始まりますしね。そこで面倒見をアピールして夏期講習の稼ぎどきに授業や講座をたくさん買って欲しい。
ただしそれは、普段の塾としてのシステムが壊れてるとも考えることができます。直前に嫌がる子どもを拘束してまでやらなきゃいけないシステムなんですから。
塾屋はまずそこを見直す必要があると思いますね。授業スタイルの塾の限界だという自覚が。他にも自習室に強制的に呼んで学習させる塾も同じです。
かまなびとしては、そういうことがわかっているので、そもそも授業自体がいらないんじゃないかという仮説を立てました。
授業受けたいなら学校でしっかり受ければいいですし、1000円くらいで授業見放題のスタディサプリだってあります。
試験直前に試験範囲に合わせて、問題解いて、できなかった問題の解説授業受けるのだってできてしまうんです。
★関連記事★
映像授業が定期テストをどれくらいカバーしているのか検証してみた記事
ということで、対策授業なんてものはその程度のものなので、参加するかしないかは本人に決めさせましょう。気まずかったら参加すればいいですし、気にしないなら休んで構わないのです。
自分の学習スタイルを確立する。
これも試験勉強を通じて身につけたいことです。
塾はあくまでサブ程度に。
塾の力で押し込んでもらっても、その先で困ることになります。
結局最終的に自分の力で学んでいけるようにするのが大事だからです。
コメントをお書きください