今回はかまなび中学国語について説明します。
(1)国語の定期テスト対策
定期テストの国語は国語力というより暗記テストに近いものがあります。というのも、学校で扱った文章を基にしてテストが作られるケースが多いからです。
【通常期】
ですから、通常期は学校の進度に合わせて学校のワークや漢字を進めていく程度で問題ないです。学習比重としては、5教科の中で一番低くていいです。
もちろん、国語の文法で理解しないと進められないところもあるので、学校で扱うタイミングで、それを重点的に学んでいきます。学ぶ方法は、1人でも理解できるようにつくった解説ノートを順に進めていきます。学んだ単元は、定期テストでの出題例を用いて演習も行っていきます。
【直前期】
試験直前は学校のノートやワーク、漢字を反復します。同じ問題が出されることもあるからです。また、教科書の文章を基にした問題演習を行って仕上げていきます。
初見長文が出される場合でも、戦略は変わりません。学校で扱っている文章の問題など事前にわかっているものを素早く解けるようにしておくことで、初見長文問題に時間が回せます。時間が足りなければ、読解力があろうがなかろうが解けませんからね。
なお定期テストで入試を見据え200字作文が出題されるケースもあります。その場合には、定期的に入試作文を書いていきます。作文の対策については(2)で後述しています。入試対策を前倒しで定期テスト対策に取り入れていきます。
(2)国語の受験対策 前半
前半戦は、漢字・古典・作文の3ジャンルの強化が重要になります。この3つを固めなければ得点が安定しないからです。
【漢字】
漢字は異論がないでしょう。入試では10%~20%くらいの配点を占めることが多いです。ここを強くしておくと、読解問題が難しくなっても得点が安定しやすいです。かまなびでは全国入試問題で出題された漢字をベースに練習していきます。
2周やっても正解できない漢字はiPadにフラッシュカードを作ってもらいます。機械に覚えてもらって、それをテスト前などに一気に短時間で復習するための準備をしていきます。
【古典】
古典を強化する理由は、文章が長くないからです。それほど時間がかからず解答することができます。そして古典は読み慣れてくると現代文よりも内容が難しくないので解きやすくなります。
英語に近いイメージです。英語も全て翻訳されていたら、かなり簡単な内容の文章を読んでいることが多いです。小学生でも理解できる内容になっています。
古典もこれと同じです。ただ、現代文と異なって言葉の意味や時代背景が違うので理解しづらくなっていることもあります。ですからたくさん量をこなせば現代文よりもできるようになりやすい。つまり努力した量に結果が比例しやすいんですね。
教材を2冊ほどこなして、全国入試問題などでトレーニングを積んでいきます。
【作文】
作文が入試で出題される場合には、書き慣れていないと時間がかかるのでトレーニングが重要になってきます。塾でもあまり作文はやっていないはずなので、かまなび式トレーニングとの差がつきやすいところだと思います。
かまなびの場合、iPadを使って共有ノートを使って作文のトレーニングをします。まずは基本の型を真似て書いていき、型が身に付いたら、いろんな作文を書いていきます。iPadで書いた作文はスタッフとリアルタイム共有しているので、添削を入れて書き直したりしながら仕上げていきます。提出する必要もないので、わんこそば方式で、たくさんの作文を書く練習をすることができます。
(3)国語の受験対策 後半
前半戦のトレーニングで漢字・古典・作文を素早く解くことができるようになったら、そこから読解の練習に入っていきます。この前半戦のトレーニングをすることなく読解の練習をしてしまうと、得点が安定しません。「読解力をつけたい」という要望がよくあるんですけど、周りの問題を素早く解く練習をせずに読解力をつけようとしても、なかなか点数は上がってきません。まずは、現代文の読解に入る前のところを素早く処理できるようにして、現代文の読解に時間を回せるようにしましょう。
【出題形式別にトレーニング】
文章の要約、記述、抜き出し問題など、入試問題などを使って解答の練習をしていきます。共有ノートで添削などしながら行っていきます。
【解く順番を変えるトレーニング】
これと併せてやっていきたいのが、全体を効率よく解いていく練習です。模擬試験の過去問があればそれが使えます。その際に、解く順番を変えて解く練習をしましょう。「素早く解ける問題が先」「時間がかかる問題が後」が原則です。
基本的に、聞き取り→漢字→作文→古典→現代文の順序で解くのがベストだと思います。現代文にどれだけ時間を回せるかのトレーニングをしていきます。このトレーニングだけでも、かなり点数が安定してきます。
【語彙力をつけるトレーニング】
言葉を知っていると現代文が読みやすくなります。ですから余力があれば漢字以外に語彙力を強化する教材も取り入れていきます。
【知識問題チェック】
知識問題が出題される場合には、漢字や文法など全国の入試問題からピックアップしたフラッシュカードもやっていきます。
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(4)中1・中2からスタートしていて難関の高校を目指せるレベルにあるときで国語や記述が苦手な子の場合
解答形式に合わせた表現力をつけていく必要があります。この力は国語以外の科目でも30字~40字程度の説明記述問題にも生きてくる力です。
この力をつけるために文章を読み要約するトレーニングをしていきます。
文章を読んでいない人にもわかるように説明することは、誰にとっても難しいことです。採点者に正確に伝えるためには自分の中でわかっているだけでは得点をもらえないのです。文章を読み客観的な視点で正確にまとめて伝える必要があります。
具体的には、4コママンガからスタートして、短めの物語、説明文をまとめられるようにしていきます。
もっとも国語の要約は時間もかかる作業になるため、他の科目の学習が問題なく行えている場合に限ります。だいたいの目安としては国語以外の科目で偏差値60近く取れている状態が必要です。
入試は総合点での勝負ですから、短期決戦向けの科目や単元に時間を回した方が良い場合が多いです。普段の学習の様子を見ながら取り入れていけそうな生徒に取り入れていきます。ご相談ください。
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