かまなびの中学数学

今回はかまなび中学数学について説明します。

 

 

かまなびの数学は、とにかく学習「量」重視をしています。定期テスト対策、受験対策と順番に書いていきます。

(1)数学の定期テスト対策

 

通常の定期テストに向けた学習では、まずは単元ごとに学習します。この点はどこの塾でも変わらないことだと思います。

 

説明と例題を読んで真似して解く問題をやっていきます。かなり易しいレベルの問題集を使っているので、だいたいこれで1人で学習ができます。とはいえ、例題読みながら同じようにできない人もいます。また、質問の多い箇所もあります。そういうところは解説動画をみることができるように準備しています。これで授業しなくても1人で進めることができるようになります

 

ただし、この段階では本当に解けるようになったかはわかりません。例題の真似をして解いているだけだからです。

 

単元が終わったら、活用問題・応用問題をピックアップしたものをやってもらいます。これは解説を詳しく載せているので、これもだいたい一人で進めることができます。質問があればさらに解説を詳しく記入してiPadに反映させていきます。

 

この流れで単元を2つくらい進めたら、定期テストレベルでランダムにテストを実施します。

 

ここまでで本当にわかっていたかどうかが明らかになります。

わからずに進めていたことがわかれば、また最初の教材に戻ったり動画をみてもらって再度インプットします。

 

やりかたはわかっていても演習量が足りなくてできていなかったところは、演習問題を追加します。

 

そしてまたインプットや演習を積んだら、再度またランダムにテストします。あとはこの繰り返しです。

 

テスト→追加演習→テスト→追加演習。そのうちテストの大部分ができるようになってくると、本番でも高い点数を取ることができるようになります。

 

定期テストの直前は数学の知識問題のフラッシュカードなどをやってもらって、知識もつけてもらっています。知識問題が出題される場合には、ここも重要なポイントになります。

(2)数学の受験対策

千葉県公立高校入試数学の研究という記事を書きました。そこで分析したデータを基にして、目標の志望校レベルに合わせた得点力をつける指導を行っています。その他の県の公立高校を受検する場合にも、それに合わせて得点力をつける練習をしていきます。

 

たとえば、千葉県の公立高校を受験する場合で、数学がかまり苦手な場合には、次のような学習方針を立てて得点力をつけて平均点をクリアできるように指導していきます。

 

【通年】

●基本的な計算小問題をランダムと演習とテスト実施(テスト結果に応じて、追加課題を配布)

●関数の基本問題の演習

>>通年で取り組むべきは、計算と小問のランダム演習と関数の演習です。進み具合に応じてテストを実施し、わかっていないところは、また最初からインプットし直すということを繰り返します。

 

【入試直前】

●資料と活用の基本問題の演習

●空間図形の基本問題の演習

●平面図形の証明問題の演習

>>直前期は、学習する単元を絞って演習します。とにかく量をこなすことで頻出単元に強くしていき、+10点以上伸ばせるようにトレーニングを積んでいきます。ある程度、こなせるようになればそれでOKです。あとは直前期に得点を伸ばしやすい科目の学習比重を上げていきます。直前期の数学学習の比重を上げ過ぎてしまうのは得策ではありません。この辺りの学習比重バランスも本人に直接アドバイスをしていきます。

(3)iPadで学習すると質問が不要になる

以上の流れで数学を学ぶときにiPadを使っているんですが、学習しているノートを生徒とスタッフ間で共有しているので質問しなくてもできるようになるんですね。

 

テストするときに、間違っている問題や、その途中計算などをみれば、どこがわかっていないのかがスタッフで把握できるからです。

 

その詰まっているところに戻らせるような問題を配備すれば、ほぼ解決可能です。

 

「質問しないとできるようにならないとい」うのは思い込みだということがiPad学習をしばらくやってみてわかりました。

 

質問じゃなくて、むしろランダムにテストを実施した回数と、そこでできなかった類題の演習量の方がむしろ大事だったんです。

 

質問って本人ができないと自覚していたり、できるようになりたいという気持ちが強くないとされないじゃないですか。生徒次第というか。

 

かまなびは全員できるようにしたいんですね。生徒次第になってしまうような質問依存型の学習は取りたくないんです。

 

「あまり質問しない」

「わからないまま放置してしまう」

「わからなくても聞きずらい」

「1問1問に対する意識が低い」

などなど、生徒次第のところに原因を求めてもそれってなかなか解決できないじゃないですか。

 

そうではなくて、生徒次第にならないように、ある程度学習していることをiPadの共有機能で把握したら、こちらでiPadにテストを貼り付ける。できていないことの確認がとれたら、また戻ったり、追加の類題をやってもらう。これだったら生徒次第になりにくいじゃないですか。

 

「用意されたテストや問題をやるだけ」の方がシンプルになって生徒次第になりにくい。「やるだけ」という学習量が足りていなければ、「やるように話せばいい」だけです。

 

実際に他塾から転塾してきた生徒で「質問ができなくて」と言っていたケースがあったんですけど、転塾後のかまなびでも質問ほとんどなかったんですけど成績は上がりました。ただ単にテストの回数と問題演習量が少なかっただけだったんですね。

 

iPadなどのハイスペック機材での学習をするようになると、「質問すると成績が上がる」というようなこれまでの常識みたいなものが思い込みの妄想だったことがわかってくると思います。

 

そういえば個別指導では、すぐに質問に答えてくれることをウリにして集団指導の弱点を克服する学習スタイルとして繁栄してきました。

 

そもそも「質問にすぐ答えてもらえるのって成績が上がることと関係ありそう」って、集団指導についていけない子達が感じ始めたことなんだと思うんです。

 

しかし、これって集団指導のスピードについていくだけの基礎学力がなかっただけで、個別指導に変えて学習スピードを遅くしただけなんですよね。

 

「生徒に合わせて授業を進めるようにした」だけで、「わかった気にさせられていた」だけと言ってもよくて。

 

実際には個別指導スタイルでは学習量が集団指導より減ってくるはずなんで、そんなに成績は上がらないはずなんですよ。

 

もし個別指導で成績が爆上がりしている子がいたら、そういう子って集団指導でもやれるような子どもが多いはずです。本来集団指導でやれるような子達が、個別指導に通うようになって「成績が個別指導にして上がったようにみえる」だけというのが実態です。

 

話が少しズレてしまいましたが、ともかくテストと問題演習をたくさん行うことが大事です。それがこなせれば質問しなくても成績が上がります。その管理がiPadだとやりやすいんですね。いろんな塾で成績が上がらなかったような人で、量をこなす根性がある人はかまなび式の学習に向いているはずなので声をかけてくださいね。

 

関連記事:まだ直接対面型の質問対応で消耗しているの?

(4)かまなびはテストを分析して常にアップデートして指導に取り入れています

最後にかまなびの入試の分析力についてお話したいと思います。

 

かまなびはしっかりと入試問題や定期テストの分析を行っています。

 

これを行わないと、学習の軸がズレてしまうと考えているからです。

 

実際にこれまで出された出題をみて、ここに生徒の実力や目標とを考慮して、どこを得点源とするべきかを論理的に考えて指導していきます。結構、ここを怠っている塾が多いんじゃないかなと思うんです。なんとなく一般的な数学の授業をしてしまっている。一般的な数学の学習だったら、スタディサプリなど低価格で定額の映像授業や無料動画でいいと思うんですよ。

 

そうではなくて、どこに重点をかけたらいいかを実際の出題から逆算するからこそ、塾で勉強する意義があるはずなんです。ここをちゃんとやっているところがあったら教えて欲しいです。ちなみに僕が以前勤めていた大手の個別指導の塾は、組織がありながら、ほとんどなんもやってなかったですよ。たまに年1回の会議で勉強会があって、レベルの低い過去問研究がされていました。それでいて「入試対策や定期テスト対策はまかせろ」みたいに宣伝しているんですからね。

 

ところで2021年の千葉県の入試では出題形式から大きく出題が変更されました。平均点も下がっています。

 

かまなびでは、どう難しくなったのか、難しくなっていないところはどこなのか、簡単になっているところはないのか、などもっと踏み込んで研究し、目標点別にどのような学習が必要かもまとめ、常にアップデートして指導に取り入れています。他の塾や通われている塾と比較してみてください。

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