入試お疲れ様でした。早速、試験直後のまとめをしてみたいと思います。
まずは、新聞各紙朝刊で取り上げられていた教育委員会・模擬試験会社・各塾(かまなび含む)の入試難易度をまとめてみました。
業界の見解まとめ
受験生アンケート結果
約330人参加。ご協力ありがとうございました!
国 50.4 |
数 51.9 |
英 56.4 |
理 59.1 |
社 57.5 |
5科 275.3 |
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昨年より 難しい |
30% | 37% | 80% | 26% | 59% | 72% |
昨年並み | 46% | 40% | 17% | 42% | 26% | 21% |
昨年より 簡単 |
24% | 24% | 4% | 32% | 15% | 7% |
※数字は昨年平均点
学校設定検査などのアンケートまとめ
1学区
高校名 | 学校設定検査の内容など |
市立千葉 | 小論文『生成AIの活用について』 |
小論文:構成メモをきちんと書くことで時間に余裕ができた | |
県立千葉 |
思考力を問う問題が、昨年より少し難しいと感じました。 |
思考力の数学は15°定規を知っていると簡単に解けました。 |
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思考力は国語の記述が2つになり(1)も部分点がないため難しかったです |
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思考力の国語が難化したように思われる。英語はおそらく簡単になり数学は平年並みだったため、平均は平年並みから少し上がる程度と思われる |
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思考力を問う問題の数学がかなり難しかったです。 |
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幕張総合 |
口頭自己表現:3分くっきりではなく、2、30秒ならオーバーしても続けさせてくれたように感じます。 |
二日目の自己表現は結構できました。声を大きく、笑顔で、相手の目を見て、はっきりとできたのでよかったと思います。少し早く言ってしまったので、減点が少しあるかなというふうな感じです。 |
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口頭自己表現:時間が極端に短かったり長かったりしたら減点されるらしい |
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千葉女子 | 家政科のボタン付けがなくなった |
千葉東 | 思考力を問う問題の数学が難しかった。英語は易化 |
思考力を問う問題の数学が難化している気がしました。 |
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思考力を問う問題易化 |
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思考力を問う問題:英語は易化、国語は昨年並み、数学は難化したと感じた。 |
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思考力を問う問題、とても難しかったです。2年分は2023が50点程、2024が60点程だったのですが、今年は36点です。15度定規の辺の比が必要な問題もあり、知識量を問う問題の側面があるなと思いました。私は小さな個人塾に通っていますが、これだと大手塾が流石に有利すぎると思います。 |
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千葉南 |
面接:過去に聞かれたことのある質問がほとんどだった。特に将来について。 |
面接:①志望動機②中学校生活で一番頑張ったことは?③あなたの将来の目標(夢)は?その理由も教えてください。 | |
面接:五人1組 10分程度?質問毎に答える順番が変わった |
2学区
高校名 | 学校設定検査の内容など |
県立船橋 |
作文:例年抽象度の高いものが多かったが、今回は『かけがえのないもの』がテーマだったため、書きやすくなった。 |
あなたの「かけがえのないもの」について、その理由と共に具体的に書きなさい |
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作文検査 テーマ「自分にとってかけがえのないもの」比較的書きやすいテーマだと感じた 初日の電車遅延によって待機するとき、自習ができなかった |
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作文は今までのテーマよりもかなり書きやすいものだった |
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八千代 | 集団討論:はじめに高校生活の中でスマートフォンやタブレットを使って楽しみたいことを1人ずつ持ち時間20秒程度ではなしてから、それをする上で守るべきルールをまとめるといった今までにも例を見ない形式でした。私の見解としては、あまり差がつかなそうと感じました。 |
松戸国際 | 面接:質問内容「あなたが部活動や行事等で頑張ったと思える証拠をあげ、また御校を志望理由を最後に以上ですを付け、今から30秒時間をあげるので、1分以内に簡潔にまとめなさい」でした |
面接:1つしか質問されなかった | |
面接:中学校生活で努力したこと、また、どんな高校生活を送りたいですか | |
薬園台 | 面接:志望理由と中学校で頑張ったこと、仮校舎の感想、高校で頑張りたいことを聞かれました。 |
面接:志望理由、中学時代に頑張ったこと、高校生活で頑張りたいこと、高校卒業後の進路について |
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面接:志望理由と中学校で頑張ったことと面接練習のことについて聞かれました |
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小金 | 作文「将来、社会貢献するために、高校で何を学びたいか」50分500〜700字 |
船橋東 | 面接:志望動機、尊敬する人物 |
面接:思ったより質問数が少なかった | |
国府台 |
面接:初めは志望理由と名前、次に中学三年間で仲間と成し遂げたこととそれで学んだこと |
基本的なことしか聞かれませんでした |
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市川昴 |
面接:集団、質問3つ |
船橋芝山 |
面接:志望理由、友達関係で気をつけていること、高校で身につけたいこと |
3学区
高校名 | 学校設定検査の内容など |
県立柏 | 作文「作文「私達は学力・学ぶ意欲 リーダーシップ 探求し伝える力を重視しています。あなたは本校で将来の夢や目標に対してどのような活動をしますか」 |
柏南 | 作文「あなたが人や物、出来事から受け取ったメッセージについて「変わった」(活用してよい)という言葉を使って書きなさい」50分500字〜600字 |
柏中央 | 面接:①自分の長所②中学校で努力した事③この高校を選んだ最大の理由④今、興味がある事 |
面接:①志望動機、②中学校で努力したこと、③今一番興味・関心があるもの、④得意教科とその理由 | |
東葛飾 |
思考力を問う問題:国語の作文は一つは40から50字程度、もう一つは100から120字程度。数学は年号に絡めた問題が出題、その他図形では補助線が必要なものがあった。
英語は丁寧に読み取れればいける、最後問題では細かいところまで本文と確認をする必要があった |
思考力を問う問題:数学は、例年初めの3問くらいが簡単であるが、今回は全体的に難易度が上がっていた。最悪1点も取れていない人もいると思う。英語は易化。満点取れる問題だと思う。国語はたった一つの選択問題も5個の中から、2つ選ぶもので、部分点0なので、厳しい。 |
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思考力を問う問題:国語:易化(文章量がやや減った)。数学:易化(少し引いて考えたらすぐに分かる問題)。英語:例年通り(かなりやりやすい問題だった)。 |
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思考力の数学が難しかった |
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思考力を問う問題が驚くほど簡単でした |
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思考力を問う問題の、英語が比較的簡単になっていた。 |
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思考力を問う問題:数学難化、国語と英語は例年並み |
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柏の葉 | 面接:志望理由と頑張りたいこと、中学校でいちばん頑張ったこと、好きな言葉の3つが聞かれました。面接官の方が2名に対して受験生は5人です。さされ方は、初めは受験番号の若い順で、2回目以降の質問ではランダムに聞かれることがあります。 |
面接:志望動機、また高校に入学した際に頑張りたいこと、中学校生活で1番がんばったこと、受験が終わったらやりたいこと |
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鎌ヶ谷 | 自己表現:テーマなしになってた、質問はない |
自己表現:ドアを閉めたら2分計測スタート、ドアから5秒くらいの場所に立って合図なしで発表した。1人は怖そうな検査官、1人は頷いている検査官。怖そうな検査官でも気にせずに。声は割と響いた。スラスラ言える自信がなければ1分35秒くらいの内容がいいか(自信あれば1分45秒くらいの内容に) |
4学区以降
高校名 | 学校設定検査の内容など |
市立銚子 | 文章による自己表現 |
成東 | 面接 |
佐倉 | 面接:面接で緊張したしましたが、2問しか問われませんでした。 |
面接で聞かれたことは2つ。『なぜこの高校を志望したのか』『この高校に入ったらどう生活していきたいか』 | |
面接:なぜこの学校を志望したのか、入学後どう生活していきたいか ここ数年の質問と変わりなく、準備していた受け答えができた。 |
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佐原白楊 | 作文:中学校生活で特に成長したことを書き、それを高校生活にどう生かすか教えよ |
作文:「中学校時代成長したと思うことを書きそれをふまえて高校で頑張りたいことを書きなさい」 |
入試一般について
高校名 | 入試について |
国語が苦手なのでかなり落としてしまった。英語が過去問より難しかった | |
面接はアドリブすればどうにかなるということに気が付きました | |
社会のレベルが上がった | |
難しく感じたのに、点数は取りやすかったかも。感覚は難化だけど、得点しやすいという意味では易化かなぁ | |
マーク式になったおかげか全て簡単でした。文章が長いので難化したようにみせかけて、解答する内容自体は易化だと感じました | |
鎌ヶ谷 | 放送の音質が悪かった |
意外と時間があるから直前にできそうな問題集を持って行った方がいい |
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理科は自信があると思い、自己採点をしてみたところ意外と全然取れていなかった。今回は光の単元の難易度が上がったと考えられる。 |
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英語がかなり難化した分、理科と社会が簡単になったように感じます。 |
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英単語のレベルがあがった…?理科社会の漢字指定とかなくてびっくりした |
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1日目が1時間も遅れてスタートしたので、待ち時間疲れてしまって、国語をあまり集中できなかったのが残念だった |
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とても緊張した |
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いやいや難化でしょ😭頼むよまじで不安になるよ。でも受験のプロの予想だからなあ😭やだやだやだやだやだやだ |
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国語の選択肢は例年よりも判断が難しいものが多かったと感じた。英語は注釈が少なくなっていて、ある程度の単語力がないと厳しいと思った。 |
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理科の記述がなかった。あと国語の書き抜きがなくてラッキー✌️ |
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書き抜きがなかった、作文が書きやすかった、記述の配点が減ってる、漢字指定がない、知識なくても消去法で結構わかる、というわけで易化! |
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全然例年と同じくらいに解けた。英語は難しく感じたので、点数が悪い人増えそう。 |
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数学と理科は100点結構いそう。他も記述が減って得点しやすい。上位高勢が平均引っ張り上げそうな。 |
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幕張総合 |
廊下が寒い |
県立船橋 |
マーク式が増えて解きやすかった。英語は苦手な人にはキツイかもやはり本番は緊張と焦りで過去問みたいに落ち着いて解けない。記述の採点も厳しいらしく?過去問やブイ模擬のような点数は取れないのかもしれない |
数学は大問1が全体的にやや計算量が増えた気がしたため難しく感じた |
かまなび講評
【国語】易化(昨年平均50.4点)
マーク式導入で、読解の抜出問題が減ったり、選択問題が増えて配点がさらに高くなった。全体的に解答しやすくなったので平均点は昨年より上がりそうだ。
●大問1:聞き取り(6点) 昨年並み
昨年同様、全て選択問題だったが問題数が1問減少(4問→3問へ)。昨年(1)が正答率が低かった。難易度は昨年並み。
●大問2、3:漢字(16点) 昨年並み
昨年同様読み・書き各4問構成
読み:昨年「惜別(せきべつ)」「諮る(はか)」と正答率低めの読みが2題だったが、今年は「謄本」くらいなので正答率はアップしそう。
書き:昨年は正答率低かったのが一日「千秋」37.7%だが、今年は「授かる」が昨年より難しかったか。
●大問4:説明文読解(23点) 易化
昨年同様抜き出し問題はない。文法問題が物語の方に移動したので実質的に配点は高くなった。完答問題は2問から1題に減り、また長文記述は配点が6点→4点に下がっている。全体的に選択問題になっているのは昨年同様で、なおかつ選択問題の配点が17点→19点と2点上がっている。文章自体も昨年の社会学の自己・他者の話からサイエンスとアートと身近になっている。このように形式面ではかなり易しくなった印象を受ける。
記述が昨年の30字以上35字以内から40字以上50字以内になって分量が増えてややハードになったものの配点が6点から4点に下がっているので飛ばして解いてもダメージは少ないだろう。
●大問5:物語文の読解(23点) 易化
配点は昨年同様。問題数も8問と同じだが、昨年あった5字以上記述と15字抜き出しがなくなり選択式での完答問題になった、また文法問題がこちらに移動している。
文章のあとに、内容について話し合うというスタイルは無くなり、全体的に選択問題が多くなったことや舞台も江戸時代から現代の話で読みやすい。昨年もあった長文記述は、25字以上35字以内で分量も減っていることや書かされる内容も書きやすくなったので無答率は下がりそう。選択問題では悩む問題もあるが全体的に易しくなっている。
●大問6:古典読解(20点) 易化
昨年より1問問題が増え、配点も18点→20点に
同様、文章の後に話し合いの場面が入る形式。昨年の記述は30字以上35字以内と長文での記述に変化したが、今年は15字以上20字以内と短くなった。記述の方法も「・・・ないで・・・」という形を指定されているのでかなり書きやすい。ストーリーも読みやすく正答率は上がるだろう。
●大問7:作文(12点) 易化
物語文の延長のような作文テーマ。キツネの気持ちを前段で書き、後段ではそこから読み取れることを体験を交えて書く形式。今までにない作文パターンだが、自分で書きやすいものを選択できるので、何かしらは書ける内容なり無答率は低くなり部分点は多くなりそう。
【数学】やや難化(昨年平均51.9点)
領域別の配点の変化は数と式の配点が増えて、関数の配点が下がった。
数と式21点→27点
図形40点→40点
関数27点→21点
データの活用12点→12点
大問1が昨年より時間がかかる問題が増えたことで後半に時間を回しづらいことや後半の応用問題が難しいので全体的に難しくなった印象。
大問1:難化
選択問題が昨年3問から2問に減少。立体図形単体の出題がなくなった。全体的に昨年より解くのに時間がかかる問題が多くなった印象。
(1)計算問題は工夫したり分配法則を使うなどやや変化球でミスを誘う形式。昨年は全て正答率70%以上だったが少し低くなるか。
(2)昨年同様、二次方程式の立式をして解くというスタイル。今年は解の公式ではなかった。3年数学の立式と計算処理は確実にできるようにした方がよさそう。
(3)は平方根の知識と利用問題。大問1では立体図形が毎年出ていたが、出題がなくなりこちらが入った形。(4)確率で立体図形との融合問題だったことや大問4で図形問題が出されていることからのバランスをとった配点調整か。平方根の問題自体は基本レベルの出題。
(4)は四分位数の問題。ベース知識が要求されることやそれらが表す意味を理解していないと解けない問題。昨年は標本調査であり、かつ選択問題もあったことから正答率が70%近かったので一気に難易度が上がった。
(5)確率は立体図形のと融合問題。昨年の正答率が①78.2、②30.8だったが、今年はカード8枚の組み合わせになるので①から正答率は低そう。②についても三平方の定理の知識がベースになってきたりと昨年よりカウントミスが起きそうだ。
(6)一次関数の交点の問題。昨年は円周角だったので今年の方が①を解くのに時間がかかるので正答率は低くなるか。
(7)作図は①が選択問題になり簡単になった。また②の作図は昨年が正答率16.8%で大問1で一番難しかったことを考えるとかなり簡単な出題だった。作図は2問構成になって難易度が確実に下がってきている。
大問2:やや難化
昨年同様に二次関数の応用問題。(1)は典型問題、(2)は2年連続平行四辺形が絡む応用出題。(2)は昨年(正答率11.5%)より難しくなるか。
大問3:やや易化
(1)の二等辺三角形と(2)の相似の証明は昨年のものより易しい印象。この2つの正答率は上がりそう。
大問4:昨年並み
昨年は一次関数の利用問題だったが、今年は図形を転がす問題。最初の3問は取らせる問題で、後半3問から難度が上がってくるのは昨年同様。
【英語】やや難化(昨年平均56.4点)
リスニングと文法が難化傾向。昨年は平均が高かったので今年は下がりそう。
●大問1~4:リスニング(27点) やや難化
大問1の返答問題が昨年より難しくなった
大問2(絵を選ぶリスニング)はやや紛らわしい問題も含んでいたところは昨年同様。
大問3のNo.1はひっかけありで紛らわしいので昨年よりやや難しいか。
大問4は昨年同様のメモに入る文を選択する形式。メモを訳す瞬発力と語彙力(improveを訳せるか)があれば難しくない内容。昨年並みか。
●大問5:英文法(15点) 超難化
近年は易しい問題が続いていたことを考えるとかなり難化した印象。文法問題で稼いでいた人はかなり苦しくなった。総合的な英語力が問われる出題だったと言える。
●大問6:英作(8点) 昨年並み
昨年同様2コマ×2場面の英作。
●大問7:読解(21点) 昨年並み
出題形式は昨年同様、スライドを使った発表問題と広告よ読み取り問題の2題。スライドは4枚を文章順に並べるものに変更されてはいたものの、今年も比較的読みやすい内容であり、適語補充も難しくない。
●大問8:長文読解(17点) 昨年並み
生きがいに関するのスピーチ文章。出題形式としては、昨年あった脱文補充はなくなったものの、昨年あったスピーチを聞いた人の話し合いもあり、大きな変更点はない。
●大問9:会話文の読解(12点 配点減) 昨年並み
全て選択問題なのは昨年同様。料理人にこれまでの経緯をインタビューする会話内容。問題もひっかけ問題はなく得点源にできる問題ばかりだった。
【理科】やや易化(昨年平均59.1点)
地学が昨年より易しくなって難問は減った印象を受けた。生物は昨年よりやや難しいかもしれないが、化学や物理はやや簡単になっている印象も受けるので全体的に平均点は上がってきそうな印象。3教科に比べると平均点が高めで来ているので来年は物理・化学をもっと難しくしてくる可能性は十分あるだろう。
形式面での変更など→言葉での記述がなくなったのでより採点がしやすくなった印象。選択肢も4択以上の問題が出てきた。
・説明記述問題がなくなった(2023年4問→2024年2問→2025年0問)
・用語を書かせる問題は減少しつ続け0問に(2023年8問→2024年5問→2025年0問)
・選択問題がアからエまでの4択から5〜8択ある選択肢が新しく導入された(7問)
・作図問題は1問増加(2問→3問)
・完答問題は昨年のまま(1問→1問)✳︎2023年は7問完答問題
・適当でないもの選ぶ問題は今年も出題(2問→2問)
・全て選ぶ問題の出題が出てきた(0問→1問)
以下単元ごとに一言。
●小問集合 昨年並み
昨年同様計算問題はなく、基本知識の確認のみ。
●物理 易化
昨年も難問はなかったが今年も難問はなかった。基本〜標準レベルの確認なので、入試レベルの演習を積んでいてミスしやすい箇所をあらかじめ押さえることができていれば全問とりやすい出題だろう。
●化学 易化
蒸留と電池の出題。ひっかけもなく定期テストレベルの基本問題だけだった。
●生物 やや難化
中1生物で全て選ぶ問題や場合分けの必要な完答問題があったので昨年より難しかったか。中2生物は入試でもよく出題される問題なので解き慣れていた人には簡単だったのではないか。
●地学 やや易化
4分野では今年も一番難しかったが、昨年思考計算問題はかなり難しかったので、それに比べると解きやすくなっている印象を受けた。
【社会】やや易化(昨年平均57.5点)
何これ?と感じる出題が昨年から徐々に増えてきているのはマークシート化の影響か。また、全て選ぶ問題は昨年2問あったがなくなったものの、並べ替え問題を除いた完答問題は増加している(2問→7問)。ここでもマークシートならではの傾向だろう。
ただ誘導やヒントも多いので、問題をよく読めばなんとなくでも正解しやすい。他県ではマークシート化して社会がかなり難しくなっている傾向もあるので、本気で平均点を下げに来ている感じはまだしない。今後マークシートが定着してきてからか一気に難度を上げてくる可能性もあるので油断はできないだろう。
過去2回の出題レベルの感じだと高得点を狙うには地歴公民の説明記述問題を書けるようにする必要がありそうだ。この点は記述が全くなくなった理科とは対照的だ。
以下ジャンルごとの難易度変化 を。
総合問題 やや易化
記述や全て選ぶ問題がなくなった。歴史の並べ替えもなくなった。
地理 やや易化
説明記述は昨年の同様に細かい記述(今年はフィヨルドについて)。完答問題は2問から4問に増加。さらに地形図読み取り問題は全て選べではなくなった。形式面では難しくなったもののヒントも多く正答に辿り着きやすい配慮がある。
歴史 やや難化
江戸までの歴史は文化寄り出題で変化球気味の出題。世界史は昨年同様やや難しめ。歴史の記述問題は昨年よりもやや書きづらいタイプ。近現代もインド・イギリス・日本絡みの特殊な出題だったので昨年よりやや難しくなったかもしれない。公民でも出されそうな「グローバル化」が歴史の現代枠で出題されているのは興味深い。
公民 易化
どの分野も浅く広い出題で全体的に得点しやすい問題が多い。正答率の低くなる記述は昨年同様に細かいところ書かせてくる。資料読み取りは去年よりは読み取りやすいものの読み取るだけでは正解できない完答問題。
国際問題 昨年並み
最近全国入試でも出題され始めているマイクロクレジットについて。ただし知らなくても国際機関の消去法でも選択できる配慮が見られる。昨年同様、資料問題。地理っぽい知識ベースで解くエネルギーの資料。環境エネルギー問題が国際問題枠で出題されるのかもしれない。
【全体】やや易化(昨年平均257.5点)
マークシート導入2年目。出題をみるとまだ実験中という印象を受けた。時間が足りなくなりやすい国語は選択問題の難度を多少上げつつ選択問題を増やし、理科も記述を全てなくし採点のしやすさを上げ、社会は選択肢の数を4択以上に増やしたりとなっている。来年以降は理社も難度を3教科寄りに上げてくる可能性もあるので気は抜けない。
英語については英文法を単元ごとに学習している場合には得点になりづらい出題だったし、数学が苦手で大問1で稼ぎ作図や証明は最初から捨てる戦略を取るような、旧タイプの塾での典型的な指導が入試での得点力に結びつかなくなりつつある。おそらく3教科でほとんど独学だった国語が一番得点が良かったなんてことが現場では起こっているのではないか。アップデートできていないと対応しづらいのは塾も同じかもしれない。
参考資料:千葉県公立高校入試 平均点推移

参考資料:最新4年間の目標点目安

※黄色のところがその年の平均点
※赤字の高校は昨年定員割れだったので参考資料程度になります
2025得点開示請求による得点アンケートを今年も3月5日から行います!
2024得点情報




2023得点情報

※内申は半分に圧縮されて計算されています。



予告!得点調査アンケートを3/5から開始します!


英語が苦手でも英検準2級レベルまで引き上げるトレーニングをかまなびでは行っています!受け身の授業スタイルで伸び悩んでいる中学生はご相談ください。英語を得意科目にすると入試も突破しやすくなりますよ!

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